レポート | 日帰り
陸羽東線の線路沿いに集まる鳴子温泉の宿々とは離れ、紫雲峡は江合川の対岸にぽつりとあった。紫雲峡には男女別の内湯の他、貸切の露天風呂がひとつある。貸切露天風呂は立ち寄りでも利用が可能。
【想定外の大雪に】
前日から降り出した雪は予想外の積雪となり、鉄道は大幅な乱れ、鳴子から山形に抜ける国道47号線は大混乱となっていた。予定では朝イチで瀬見温泉に行くつもりだったのだが、諦めざるをえない状況。近場を回る事にして、除雪車も稼働してない路地でスタックの危険に脅えつつ紫雲峡を目指す。
鳴子温泉の人々にもこの雪は想定外だったようでどの宿も除雪がおっついてない状態だったが、紫雲峡も例に漏れず宿前の駐車スペースは20cm以上も積もったままで、とりあえず無理やり突っ込んだが、脱出できるか不安になる。季節的に早過ぎる大雪は何かと温泉巡りに支障が大きい。
【日帰り料金】
宿の女将もこんな日にまさか立ち寄り客が来るとは思ってなかった顔。貸切露天風呂はあいにく使用中だったのだが、こんな日にせっかく来てくれたのだからと空いている客室に通してくれて、お茶まで出してもらった。
貸切風呂の料金は入浴料500円に加えて貸切料540円となっているから、一人1,040円ということになる。だけどこの時は二人で2,000円だった。時間は一組30分程度。
【貸切露天風呂】
貸切露天風呂は、玄関正面の廊下を突き当たりで外に出て、数メートル先にある。廊下の露天風呂出口にある貸切中の立て札を表に返すことによって、入浴中かどうかわかる仕組み。貸切露天風呂の脱衣所扉には鍵もかかる。
湯槽は四〜五人程の大きさ。湯槽の周囲に余裕がないので開放感はあまりないが、葦簀や竹で雰囲気作りはなかなか良い。さらにしんしんと積もる雪見風呂だから、風情も楽しめた。
心配だった車の脱出だが、勢いをつけてどうにかこうにか脱出成功。スタッドレスを履いてても際どいところだった。
※閉館したらしいです。現時点(2015年3月時点)でまだ公式サイトにはアクセスできますが、予約はできなくなっています。