レポート | 日帰り
江戸時代、塩原元湯温泉が土石流の災害により壊滅した時に源泉の湧出が発見された新湯温泉。300年以上の歴史がある。むじなの湯・寺の湯・中の湯の三つの共同浴場を持っているが、むじなの湯が男女別に変わったため現在では混浴を残すのは寺の湯だけとなってしまった。
【駐車場】
駐車場は爆裂火口跡前に数台置けるスペースがあるが、湯荘白樺の敷地っぽい狭い通路を抜けるので、公共の駐車場なのかはわからない。駐車場には公衆トイレもあるので公共駐車場だとは思うのだが。
または塩原元湯方面から来て寺の湯のすぐ手前に、道路脇がえぐれて広くなっている場所があるので、そこに二台くらいは停められそうだ。平日にもかかわらずひっきりなしに入浴客が訪れていたので、休日には車の停め場所に苦労しそう。
【脱衣所】
寺の湯の入り口扉の前にある料金箱に二人分600円を入れて中に入ると、扉の左右に脱衣所が分かれている。どちらが男女とは決められていないようだが、なんとなく女性は左側のような気がする。カーテンも仕切りもないので、男女に分かれても結局は丸見えなのだが。
【浴室】
脱衣所から浴室まで全て木造。共同浴場というとコンクリ剥き出しだったりすることが多いが、木に囲われているのはやっぱり雰囲気がいい。
湯槽は真ん中で仕切られふたつに分かれている。右側は熱くて入れなかった。左側はちょっと熱めではあるが気持ち良い熱さ。右の方が左に比べて若干澄んでいるは、湯が新鮮だからだろうか。向かって右側の湯槽は水で薄めないという暗黙のルールがあるようなので、湯治客の為にも頭に入れておいた方がいいだろう。これがむじなの湯で加水しようとしたならばえらい剣幕で怒られるそうだから、それに比べれば寺の湯は新参者にも優しい。
片側に四人も入れば足が触れ合うだろう広さの湯槽なので、脱衣所といい女性にはちょっと厳しい。最初に訪問した日はいつまで経っても客が切れなかったので、改めて翌日、早からず遅からずの時間を狙って出直さざるをえなかった。しかし、わざわざ出直しただけのかいはあり、湯も浴室の雰囲気も文句なく気に入った。
当たりが強過ぎず弱過ぎず、適度に刺激のある湯に浸かっている時の恍惚感。何度でもまた来たいと思わせる魅力が寺の湯には備わっている。