レポート | 日帰り
四万温泉は、四万川上流の川沿いにだいたい3kmほどにも渡って細長く温泉街を形成している。広いので日向見地区などのように地区名で分割されるが、大正元年創業の和風旅館「三木屋旅館」があるのは下流側の山口地区。
山口地区といえばかつての混浴共同湯「山口露天風呂」があった地区で、三木屋旅館はそのすぐ近くにあって、なんだか懐かしい風景。その山口露天風呂、現在は「山口川音の足湯」と名を変え、ただの足湯になっている。
ちなみに三木屋旅館の隣には四万温泉の共同浴場のひとつ、上之湯がある。
【駐車場】
四万温泉がある辺りの四万川は谷地形となっていて、旅館は川沿いの狭い範囲にひしめいている。よって駐車スペースは厳しい。
三木屋旅館の駐車場は、旅館の道を挟んだ川沿いに4台ほどのスペース。あるいは少し下流側のわしの屋酒店の隣に数台。そこに停められなければ、月見橋を渡って対岸の河川敷駐車場か、あるいは国道沿いにある山口駐車場に駐車することになる。どちらも歩いて10分弱の距離。四万たむら等も含めて温泉巡りをするなら、河川敷駐車場が便利。
【貸切について】
三木屋旅館には内風呂と露天風呂があり、どちらも基本的に男女別。しかし露天風呂は夜間に貸切利用が可能。貸切料金は30分1,000円、ホームページ予約者は無料となっている。
【日帰り入浴】
日帰り入浴料は一人1,000円。空いていれば貸切にしてもらうことも可能なので、事前に問い合わせてみるべき。連休などは厳しいかもしれないが、平日だったらおそらく大丈夫。
貸切にしてもらっても、入浴料一人1,000円だけで追加料金はなかった。
【露天風呂】
宿から出て裏手の階段を上がると、露天風呂の湯小屋がある。宿の裏手とはいっても、高台なので景色は宿に遮られない。
湯小屋の手前側が女湯、奥が男湯となっている。どちらを貸切にとも言われなかったので、どうせ他に客もいないようだし好きな方を貸切にして良いのだろう。
貸切といっても、扉に鍵がかかるようには出来ていなかった。貸切札みたいなものも無かったし、なんともいえず大雑把な感じではあるが、自分は細々とした決め事があるよりそういう大雑把な方が好き。最近の風呂って、ああしろこうしろ、あれやっちゃだめこれやっちゃだめって張り紙がべたべた貼ってあったりして興醒めするもんで。
湯小屋はウッドハウスのような造りで、床も壁も天井も全て板張りでできている。湯船だけは石のタイルが貼られているが、縁は木造りで温かみがあるもの。
透明の湯に手を入れたら最初熱いと思ったが、入ってみればすぐ慣れて適温に感じる。
露天風呂の目の前は宿の屋根が見えているが、正面には山の斜面がある。国道を走る車が見えるが、遠いのでよほど倍率の高い望遠鏡ででも覗かなければ、まず見えやしないだろうと思う。そもそも国道を走っている時に、あそこに風呂があるなんて最初から狙って見てなきゃ気付く筈もない。
風呂に入ってから、そういえば時間の確認しなかったなと気付いたが、まあ40分〜50分が相場だろうとその位で風呂を出た。それで何も言われなかったが、後で宿のサイトを見たら30分/1,000円となっている箇所があった。宿泊の場合ともとれる書き方で日帰り入浴もそうなのかわからないが、利用の際はご確認を。