新穂高温泉 新穂高の湯

「新穂高の湯」のレポート ｜ 日帰り

奥飛騨をベースに山歩きをしたので、せっかくだから佳留萱にでも入っていくかと向かう途中、ふと気になって立ち寄ってみた。新穂高の湯の今年の開設期間は6月下旬〜10月31日までとなっているので11月も10日になった今は当然のこと施錠されている筈であるが、なんとなく心に引っかかったのだ。

中尾温泉分岐にある駐車場に車を停め、案内看板のある道路脇から橋を渡ると新穂高の湯の入口がある。もしかしてという期待がなかったわけではないが、よもや本当にゲートが開いているとは嬉しい誤算だった。階段を下りてみると脱衣所からなにまで11年前と全く変わりない姿。違いと言えば寸志入れが変わったくらいか。

パイプから滔々と湯が投入されている。湯に手を入れてみると入浴可能な温度だったので、嬉しくなって服を脱ぐのももどかしく早速入浴した。湯船の底に溜まった落ち葉の感触がちょっと気持ち悪い。湯温はぬるめ。この日の気温9度でぎりぎりな感じで、これより寒くなるともう入浴は無理っぽい。身体が温まるまではいかず、湯から出ると風が寒い。

今年は冬の足が遅く、新穂高を囲む3000m峰を連ねた飛騨山脈でもまだ積もるほどの雪がない。毎年この時期に入浴可能である保証はないが、日付でぶっつり閉鎖するわけでなく状況によって開設してもらえるのは大変ありがたい配慮だと感謝。さて今年はいつまで入浴できるか、行ってみてのお楽しみということになる。