レポート | 日帰り
貸切露天
蒲田川沿いの新穂高温泉から離れ、中尾地区を真っ直ぐ行くと、「貸切露天風呂 焼岳の里」と目立つ看板に気づく。もう何年も前、始めて中尾地区に足を踏み入れた時から、気になる看板ではあった。だから今回、自分の中ではようやく訪問できたといった感が強い。
駐車場に前向きで車を停めると、ちょうど目の先に露天風呂がある。といっても丸見えなわけではなく、壁が高いし屋根と壁の隙間は少し、わざわざ覗き込むのでもなければ外から見られることはない。
【貸切露天風呂】
露天風呂へは旅館の中から向かう。脱衣所は旅館内部、露天風呂のすぐ手前にある。ストーブも置いてあり、冬だからといって外部にある脱衣所のように凍えなくてすむ。
湯舟は比較的大きめだが、周囲にスペースが殆ど取られてなく、開放感が高いとは言い難い。ただ、雪が積もっているために余計広がりを感じ難い面はあるかもしれない。洗い場と湯舟の四分の一程度までは屋根がかかっており、これも広さを感じ難くしている原因かもしれないが、この日は大粒の雪が降っており、屋根のおかげで大変助かった。
こんな天候だったので手前の一部でしか湯に浸かっていられなかったが、天気が良ければ湯舟の奥まで行って浸かるともっと広がりを感じそう。しかし逆に、見晴しの悪さをしんしんと降り続けるこの雪が覆い隠し、なかなかの風情を演出してくれている。
ここ最近、ちょっと「混浴」に疲れ気味なので、気兼ねのいらない貸切に目が向きがちになっている。貸切というと狭くて小さい露天風呂が多くつまらなかったりするのがあれだが、ここはその点では大丈夫。普通の混浴または男女別の露天風呂と比べても遜色なく、それを貸切できるのだからなかなかポイントが高い。