レポート | 日帰り
貸切露天
民宿きぬ姫は川俣温泉の県道から1本奥に入った道にある。ちょうどふくよ館の裏手辺り。同じ並びには混浴を持つ清湧館という宿もあったのだが、今は閉館してしまった。川俣温泉では他にも川俣観光ホテル仙心亭や黄金の湯など廃業してしまった宿があり、観光客が集まり難いのか淘汰が進んでいる感がある。非常に残念なことだ。
きぬ姫はそば屋兼民宿。だがあまり大きく暖簾を出してなく、ぱっと見は大きめの民家といった感じ。
宿の正面、道を挟んだ向かい側に、露天風呂の入った湯小屋がある。ちょうど外で洗濯物を干していたお婆さんに入浴料を払い、湯小屋に向かう。小屋の扉は開いていて、脱衣スペースが見えていた。扉には鍵のようなものは付いていない。以前は混浴だったが貸切に変わったという情報があったので貸切に分類しているが、実際のところどうなのかは判別できない。民宿らしいあやふやさだ。
きぬ姫の露天風呂には屋根もあり、三方を囲まれているのだが、不思議と閉鎖的な印象は受けない。光がさんさんと降り注いで明るいからなのだろうか。
湯船はそこそこ大きく、立派な旅館にも引けを取らない。まあ脱衣所辺りのごちゃごちゃ感が民宿らしさを醸し出してはいるのだが…。湯温は若干ぬるめ。冬だからもう少し熱めの方がいいと感じるが、春以降なら問題ないだろう。
自分にしては1時間も入っていたことを見てもらえばわかるように、意外にも満足感は高かった。