レポート | 日帰り
美鈴荘に行ってまず驚いたのが、旅館正面にあるだだっ広い駐車場。旅館規模の割にリムジンバスの転回だって可能な大きさ。前夜車中泊した乗鞍高原自然保護センターには朝も早くから乗鞍登山の学生が乗ったリムジンバスが次から次へと入ってきてたから、そういった学校行事などに利用されることが多いのかもしれない。
【設備と料金】
美鈴荘には男女別内湯と露天風呂の他に、内湯と露天がセットになった貸切風呂が存在する。貸切風呂は別途1,050円の利用料がかかり、日帰り入浴でも利用可能。要予約ということになっているが、日帰りの場合は空いていれば使わせてもらえる。但し、利用時間30分という短い時間制限が設けられていることはちょっと残念。
【貸切風呂】
貸切風呂に案内されて渡されるのがストップウォッチ。時間には厳しいらしい。「ではごゆっくり」からカウントダウンスタート。まあ自分らは長湯な方ではないのでいいのだが、ちょっとせわしなさは否めない。
貸切風呂はまだ新しく、総木造りで清潔感がある。脱衣所からまず内湯に入り、奥の扉から外に出ると露天風呂がある。湯船の付いたウッドテラスみたいな感じで、モダンな雰囲気。ジャグジーだったら完全に洋風になるが、白濁の濁り湯だから和洋折衷なアンマッチ感が面白い。
内湯と併せて敷地面積は結構使っていると思うのだが、囲んだ塀が高く空しか見えないような状態なので、ちまっこく感じてしまうのはもったいない。塀で囲むにしても広く見せる意匠というのがあるのだから、デザインにもうひと工夫欲しかった。
【余談】
ところで、美鈴荘のサイトにあるアルバイト募集のページで、「スキー・スノボシーズンはほとんど週末(土・日と正月・連休等)のみの勤務となります。」とあるが、スキーシーズンより夏秋の方が客が多いのだろうか。スキーブームは去り、今は登山ブームでじじばばパワーの方が炸裂しているから、確かにそれも考えられる話だ。
乗鞍高原温泉を回ってみて、隣の白骨温泉と比べても全体に若者向けな感じがしたが、百名山ハンター団塊世代や消費意欲旺盛なアラフォーをターゲットにした方が得策なんじゃないかな、といらぬお節介を思ってしまった。