湯西川温泉 薬研の湯

「薬研の湯」のレポート ｜ 日帰り

薬研の湯は金井旅館から橋を渡った対岸にある。川べりの岩をくり貫いただけの湯船で、目隠しになるようなものは何もない開放的な露天風呂。

無料だが持ち主は金井旅館なので入浴の際はひと言断った方が良いだろう。前回訪れた時には川の増水のために橋の上から眺めるしかなかったが、今回は天気も良好で近付くことが出来た。

湯船の真正面には旅館が並ぶ。橋を渡る人からも視線を遮るようなものは無い。脱衣所なんて気の利いたものは存在しないので、着替えから入浴まで全て見られ放題だ。生憎なことに、湯西川温泉ってのは案外観光客が多い。男でも躊躇う環境だから女性にはかなり難しい。

薬研の湯の湯船には澄んだ湯が溜まっている。手を入れて見るとちょうど良い湯加減。かなりそそられる湯だったので、ツレが入りたいと言い出した。んじゃそれだったら入るか、と思いかけたのだが、なにせこの環境、見られるだけなら構わないけど写真を撮られたりするのは絶対に勘弁。デジカメ全盛のこの世の中、写真がネットに出回ったりでもしたらツレに申し訳ない、ということで思いとどまった。また、風呂は裸で入るべしというポリシーは良いが、観光客から丸見えになるような所ではあまり歓迎されることではないし、地元にも迷惑がられている。薬研の湯に入浴するなら特に女性は夜間にするべきだろう。