レポート | 日帰り
かめや平家の庄は湯西川温泉街の中心部にある。かめや平家の庄の目玉は20種類の湯巡り、10ヶ所の貸切露天風呂。そして日帰り入浴でも制限されることなくこれらを利用可能。
【日帰り入浴料】
日帰り入浴料は1,500円と少し高い。しかしこの中に貸切利用料も含んでいるので、入浴料とは別に貸切料が必要な施設と比べてトータルでは特に高いというわけではない。時間も2時間と長めの設定で、ゆっくりできるのも嬉しい。但し、大浴場だけ入りたい者にとってはかなり割高になってしまうことは否めない。
玄関前で掃除をしていた人に声をかけると、気さくに案内してくれた。ロビーの造りは豪華な感じだが、働く者の人柄は田舎の温泉と同じで、その垢抜け無さが自分のような高級じゃない人間にとってはほっと安心できる雰囲気がある。
入浴料を払うと渡されるのが籠に入った水色の浴衣とビニールに入ったピンクのバスタオル。性別に関わらず同じものだ。そして貸切風呂の鍵。まずは大浴場で浴衣に着替えて早速貸切風呂に向かう。
【10ヶ所の貸切風呂】
貸切風呂は庭に湯小屋が点在している。とりあえず一番手前に入ってみるとそこは岩風呂。やはり10ヶ所も貸切風呂を作ればひとつひとつは大きくない。家族連れというよりカップル向けになっている。なにより、湯船の岩の上に鎮座している抱きあう男女のオブジェが、いかにも俗っぽくて子供連れでは気恥ずかしいかも。
貸切露天風呂のうち四ヶ所は洋風風呂となっている。ジャグジーやらレインボーやら子供が喜びそうな風呂ではある。洋風風呂には小さめのふたつの湯船が置いてある。何故だかしょんべん小僧やビーナスや蝶ネクタイの紳士やら、それぞれへんてこりんなオブジェが必ずあるってのはこれまた俗っぽい。洋風風呂は湯を入れている最中ということで入らなかったが、いずれにしろちょっと趣味に合わないのでパスしただろう。
岩風呂はどれも似たようなものだったので、次に入ったのは龍神の湯。龍神様の頭が乗った細長い湯船なのだが、二人が限度な大きさ。似たようなのが群馬の「龍洞」にもあったな。湯船の大きさの割には湯小屋は一番広いが、露天風呂といっても湯小屋の一部が開放されているだけで、ほぼ内湯みたいなもの。
帰る時に、若い男性二人組が連れ立って貸切露天風呂に向かうのとすれ違った。ピンクのタオルが入った籠を手に提げている。やっぱなぁ、男にアレはどうかと思うぞ。まあカップル向けの宿ということなのかもしれないが、入浴料を安くした大浴場だけの日帰り入浴もあった方が良いのではなかろうか。
※宿名称が「桓武平氏ゆかりの宿揚羽~AGEHA~」に変わり、日帰り入浴はできなくなっています。