レポート | 日帰り
「家族温泉 いやしの湯 山翠」は、全室が離れ風で露天風呂付きの日帰り家族風呂。全部で21ある部屋は、露天風呂の数や広さに違いはあるが、全て休憩室が付いた個室風呂となっている。施設もまだ比較的新しい。
山翠の場所は鮮ど市場の駐車場の奥にある感じで若干わかり難い。看板はあるのだが、鮮ど市場を過ぎて看板を左に曲がったら、すぐにまた左に入るのが正しい道順のところ、案内の道標を見落としてカーナビの示すまま真っ直ぐ行ってしまった。
【入浴料】
部屋のタイプによって4種類の入浴料がある。1,800円の部屋は全8室、内湯と露天がそれぞれひとつづつ。部屋にトイレは付いていない。2,500円の部屋は全9室、内湯と露天がひとつづつなのは変わらないが、専有面積が若干広くなっている。このクラスから部屋にトイレが付く。3,000円の部屋は全1室、内湯がひとつと露天風呂がふたつ、さらにミスとサウナがある。最も高い3,500円の部屋は全3室、内湯ひとつと露天風呂ふたつ、ナノミストサウナ、マッサージ機も置いてある。休憩室も12畳と広い。
時間は60分、延長30分ごとに追加料金が必要。前払いなので、延長の場合は予め受付で利用時間を申告する必要がある。
基本的に予約はできないが、3,500円の部屋のみ、平日3時間以上利用の場合だけ予約が可能。予約受付は利用日の前日。
【受付と待合室】
受付のある棟の入口前に、記念撮影用の三脚が立てられていた。SNS等で拡散希望らしい。中に入ると土産物みたいなのが置いてあったりして、観光地の和風レストランみたいな雰囲気。
受付のカウンター上には、各部屋の写真が載ったパネルがあり、それを見て部屋を選べる。受付カウンターを過ぎた奥にはベンチシートが並べられ、混雑時の空き待ちができるようになっている。
受付の棟を通り抜けると草木を配した庭園があり、その庭園を取り囲むように、ひとつから三つの家族風呂が入った棟が並んでいる。3,500円の部屋は1棟1室の贅沢な離れで、1,800円の部屋の倍ほどの広さを占有する。
【花水木】
2015年に新設されたのが「金木犀」「花水木」「白樫」の3部屋。「白樫」は3,500円の部屋で、他は1,800円。今回は新設の部屋の中から「花水木」を選んでみた。
平日限定30分延長サービスをやっていたので、60分の1,800円はそのままに90分の利用ができた。
「花水木」があるのは、受付を出て左側の一番端っこ。その塀の向こうには駐車場があるという位置関係。だが別に頻繁に車が出入りするわけではないので、特に煩いようなことはない。
脱衣所と休憩室は一体となっていて、広めの脱衣所の2/3に3畳ほどの畳が敷いてあるといった感じ。脱衣所にある照明スイッチの上に、受付で貰ったプラスチックのスティックを差し込む場所があって、差し込むと内湯のお湯が出る仕組み。一定量が溜まるとそれ以上は出ないので、もしぬるくなったりして湯を追加したい場合には、フロントに連絡しなければならない。水で薄め過ぎには注意が必要。
露天風呂の方はずっと湯が出っぱなしになっている。つまり内湯の湯は利用ごとの完全入替え制で、露天風呂は掛け流しということになる。
湯は若干熱め。足し水は赤いレバーを捻って水を出す。内湯は壁に、露天は地面にレバーがある。洗い場は二人一緒でも充分に広いが、シャワーはひとつだけ。シャンプー・リンス・ボディソープは置いてある。
露天風呂は受付の写真で見たら木でできているのかと思ったら、石のような素材のものだった。面白い形だが、これは船を模しているらしい。ちょっと天気が良くなり過ぎて、屋根の無い露天風呂は直射日光がきつかった。
個室と内湯と露天があってこの広さだったら、関東方面だったら45分3,000円別途入館料とか平気で取られそう。日当山温泉郷には300円から3,500円くらいまでで入れる家族風呂が揃っていて、正直羨ましい。