レポート | 日帰り
丸尾温泉にある旅行人山荘だが、ホテルがあるのは丸尾の旅館が集まっている賑わった地域からは少し離れた場所にあって、5,000坪という広大な森に囲まれた閑静な立地が特徴。大正6年に創業と歴史も長い。
旅行人山荘には、単純泉の丸尾温泉と硫黄泉の硫黄谷温泉、二種類の源泉が引かれている。大浴場では内湯に単純泉、露天に硫黄泉と二種類同時に楽しめるようになっている。
貸切風呂は四箇所。全てが露天風呂で、「赤松の湯」と「鹿の湯」が硫黄泉、「もみじの湯」と「ひのきの湯」が単純泉となっている。
【日帰り入浴】
大浴場は一人500円で日帰り入浴ができるが、貸切風呂も一人1,000円で日帰り入浴が可能。時間は50分。この料金だけで大浴場の方も利用できる。宿泊者の場合は1回45分無料で、最低でも1ヵ所の貸切風呂が利用でき、当日空いていれば別の貸切も何度でも無料で利用できる。
貸切風呂の日帰り受付は11:00〜14:10まで。予約はできず、旅行人山荘のフロントで当日直接申し込む。
一番人気は最も大きな「赤松の湯」のようで、もちろん自分もそれを第一候補にしていたが、生憎利用中。しかしそれ以外は全て空いていたので、日曜日にしては上出来だろうと、二番人気の「ひのきの湯」に決定した。
【貸切露天風呂「ひのきの湯」】
ホテル裏手は正面側より土地が低くなっているようで、旅行人山荘の正面玄関ロビーがある階は2階という扱いになり、裏手にある大浴場は階段をひとつ下がって1階にある。1階から外に出て裏手の森の中に、「赤松の湯」がある。
ロビーのある2階の館内には「鹿の湯」。2階正面玄関の対面に広がる森には「森の散歩道」と名付けられた散策道があり、その奥に「もみじの湯」と「ひのきの湯」のそれぞれ独立した湯小屋があった。
「ひのき」と名が付いているが、檜の湯船というわけではなく、石で組まれた湯船となっている。小屋とか囲いが檜と説明されたような気もするが、「もみじの湯」の湯小屋も同じように見えるのだが。その辺はちょっと記憶があやふやになっている。
目の前には森岳が広がっている。木々の奥に野生の鹿がいるのを見つけた。本当に自然の中にある静かな露天風呂だ。脱衣所は三方を壁に囲まれるが、湯船はその壁から半分突き出ているので、開放感もある。
露天風呂を出て旅行人山荘のフロントに戻ると、早かったですねと言われて「そう?」と思ったが、後で写真のタイムスタンプを見ると35分しか入ってなくて驚いた。入浴中、時間の流れるスピードの感じ方が違っていたらしい。