レポート | 日帰り
湯檜曽温泉は、温泉の集中する水上地区にあって、最も谷川岳に近い温泉。湯のひそむ村というのが名前の由来だそうだ。歴史は古く、小さな家庭的な鄙びた宿が建ち並ぶ。魔の山と呼ばれる神秘的な谷川岳の谷あいにあり、そんな景観に引かれてか文人も多く訪れている。
そんな湯檜曽温泉の中にあって、異色なのがホテル湯の陣。温泉街からは外れた場所にあり、水上温泉の宿のような近代的な大規模ホテルだ。谷川岳ロープウエイに最も近く、冬は天神平スキー場でスキーを、他のシーズンは谷川岳の双耳峰を目指す登山の基地として、収容人数も多いので最適だろう。
湯の陣には、三つの貸切風呂とひとつの貸切露天風呂がある。湯の陣のサイト上では全て露天風呂とされているが、実質的には露天風呂と呼べるのは「龍の湯」ひとつだけだ。三つの貸切風呂は「おの湯」「わの湯」「との湯」と名付けられている。入浴したのは「との湯」。日帰り入浴料と貸切料を合わせて3,000円で入浴できた。入浴時間制限は40分と少々短い。
浴室はちょっと狭め。洗い場から浴槽まで全て檜の造りだ。浴室が狭いせいか、湯気がすごかった。脱衣所の天井までが、「湯気が天井からぽたりと背中へ〜」状態だった。浴槽は、二人でちょうどいい大きさ。窓からは、湯檜曽川を覆う紅葉が素晴らしい。ちょっと時期は過ぎてしまっていたが、もう少し早い時期ならそれは見事だろう。
「わの湯」は「との湯」とほぼ同じ大きさ。「おの湯」だけは少し広めで、家族四人前後だとこちらの方がいいだろう。唯一の貸切露天風呂である「龍の湯」は、20人ほどが入れる大きさを持つ。スキーや登山などのサークル等、多人数でわいわい浸かるのが楽しそうだ。値段がちょっと高めだが、人数で頭割りすればいい。二人だけで入るにはさすがに高過ぎ、もったいないか。離れ岳麓庵に宿泊客がいた場合には利用できないことがあるようなので、宿泊前に確認しておく方がいいだろう。
※2007年4月より営業停止中。別会社に譲渡後7月中旬頃開業予定。
※伊東園ホテルグループとなり2007年7月14日再オープン。サイトを確認すると貸切利用だった「龍の湯」が混浴復活?
※新規開業直後は「龍の湯」に混浴露天風呂の文字がありましたが、現在は男女入れ替えになっているようです。