レポート | 日帰り
清水屋は国道沿いにあり、旅館の前には車を止めるスペースが無い。旅館の横から旅館街へ降りる道を少し行った場所に、駐車場が用意されている。古くさく感じる旅館だが、湯野上温泉の中では中位の規模であり、ボロくもない。
旅館の中は暗い。他に客はいなそうである。べこべこした廊下を露天風呂に向かう。
脱衣所は男女別にあり、出ると一緒の浴室となる。露天の割に屋根もちゃんとあり、目隠しで囲われておりあまり露天風呂という気はしない。タイル張りのせいもあって、内湯の壁をぶっ壊したような雰囲気だ。但し、浴場は広いので圧迫感は全く感じない。
浴場には形と温度のそれぞれ違う湯船が4つある。それ以外に玉ジャリを敷き詰めた湯船状のコーナーがあり、歩くと気持ちいい。
サウナルームらしいものもあったが、覗いてみると物置と化していた。そのサウナのいちばん近い場所にある湯船が、中でも最もぬるい。真ん中の大きい湯船と、隅に隠れるようにある船型の湯船はかなり熱めだ。
結局ぬるい湯船に長時間浸かり、東京都の銀杏のマークのような湯船で仕上げを行うだけで、熱いのに弱い自分は他にはろくに浸からなかった。
この日は雨が降っていたが、屋根があるため気にせず入浴することが出来た。景観は望めないが、せせこましくもないので、そこそこ気分は悪くない。けれど、造りのセンスはなんとも。テーマは何だろう? あの観音様は? とはいえ実のところそれが好きだったりするんだけど。