レポート | 日帰り
秋の宮温泉郷に入り、役内川に向かって降りて行くと、どん詰まり近くに秋乃宮博物館が有る。博物館なのに温泉があるという、珍しい所だ。
ちなみに秋の宮温泉郷では、宿泊すれば1,000円で12箇所の入浴ができる、十二秘湯絵めぐり巾着を購入できるが、秋乃宮博物館はこの十二の中には入っていない。
博物館とはいうが、いったい何の博物館?と思った人は、オフィシャルサイトを見て欲しい。あるいはこちらでもレポートしているので、参照してみて欲しい。とにかく、30代以降の人ならば、懐かしさに感激してしまうことだろう。
【半地下にある浴室】
さて、風呂の方はどうなのか。秋乃宮博物館の風呂は貸切で利用することになる。入館料込みで500円ぽっきりと、かなり良心的だ。博物館奥から扉を開けて階段を降りると、脱衣所がある。雰囲気としては二岐温泉の湯小屋旅館を彷彿とさせるものがあって、かなりきている。
浴室はコンクリで覆われた飾り気のないもの。窓からは役内川が見えている。この日は生憎の雨模様で、役内川が増水しており、あと一歩遅ければ入浴できない所だった。川の増水に合わせて湯面が上がってしまい、水没してしまうのだそうだ。
湯舟はふたつあり、貸切にしてしまうのはもったいない気がする。しかし旅館ではないのだから、困ることもないのだろう。薄暗く半地下といった雰囲気で、なかなか味がある。
湯は、薄く青みがかっていて、なにやら神秘的だ。感触はどちらかというと柔らかめ。特に時間制限は言われなかったので、訪問する人は少ないのだろうか。
【川原の湯っこ】
秋の宮温泉郷では、役内川の川原を掘れば湯が湧き出てくるという。一応、足湯としての利用が前提のようだが、ネットで見ていると入浴してしまう強者もいるらしい。この日は前述のように増水していたため見れなかったが、いずれ挑戦してみる価値はあるかも。
※2010年11月30日を最後に閉館しました。