レポート | 日帰り
那須湯元温泉よりさらに上部、那須高原道路を奥那須地区に行くと弁天温泉がある。大丸温泉より手前で右に折れて突き当たりまで行くと、奥まった静かな環境の中に忽然と姿を現すのが弁天温泉旅館。那須七湯のひとつに数えられる一軒宿だ。
【設備】
弁天温泉旅館には男女別の内風呂、そして五つの湯船を擁する露天風呂エリアがある。まず男女別に着替えて内風呂へ。床や湯船に付着した温泉の成分が効能の良さを窺わせる。内風呂の端にある扉から外へ出ると、そこが露天風呂エリアとなる。女性内湯からも同じように隣の扉から露天風呂エリアへ出てくる。
実は露天風呂エリアはもっと広いと思い込んでいたのだが、実際にはそうではなかった。内風呂から出ると正面に湯船が横一列に並んでいて、露天風呂の湯船と内湯の間に一本の通路があるといった感じ。岩風呂がふたつ、次に釜風呂、湯小屋自体が酒樽で造られたような樽風呂、そして夫婦かめの湯と名前が付けられた二連風呂。
【露天風呂エリアで湯巡り】
右から二番目の岩風呂は湯を溜める途中で入浴はできなかった。
右端の露天風呂は一番大きくのびのびできる。この日は直射日光がきつくて、それが残念だ。
右から三番目は五右衛門風呂のような釜風呂。湯の成分が釜の縁にこびりついてとげとげになっているので擦ると痛い。ツレはここで大腿に擦り傷を作り、薬を付けなかったら後で化膿したので注意が必要だ。
左から二番目は樽風呂。樽をくりぬいた湯小屋の中に樽の湯船がある。
一番左端は夫婦かめの湯。名前のようにひとりでいっぱいになる湯船が二連に連なって配置されている。ここはちょうど建物からはみ出す場所にあって、玄関前の駐車スペースの所から見えてしまう。
【要望により混浴化】
弁天温泉は以前は男女別だけで、右端が女湯、左側四つを男湯として使っていたそうだ。カップルで一緒に入りたいという要望が多くて露天風呂エリアをひとつにしたという。他でももっともっとそういう要望が増えて、行政の壁を越えてくれると嬉しいんだがなぁ。
少なくとも許可がありながら諸般の事情で廃止してしまったが許可だけ残っているような場合には、復活してくれたらこんなに嬉しいことはない。それには近年低下が憂慮される、マナーに対する利用者の意識改善が必須となるだろうけど。
※閉館したそうです。