レポート | 日帰り
残念ながら、旅館が休みということで入浴はできなかった。平日に行動すると、こういうことは良くある。混雑が避けられる代償と思って、諦めるしかない。
秋山郷の混浴露天風呂のある温泉の中では一番手前にあるのが屋敷温泉。秋山郷の中で他の一軒宿と違い、屋敷温泉はちょっとした大きさの村である。村と川を挟んで、かじか荘と秀清館の二軒の宿が建っている。露天風呂は二軒のちょうど間にあり、ふたつの宿で共有しているのだ。
露天風呂は宿の玄関前にあり、訪問客の通り道にあたるため、明るい時間では男性でも入りづらい。さらには川向こうの村からも遠目ではあるが丸見えである。女性にとっては大変に困難なロケーションだろう。宿泊して夜に入浴するのが正解だ。
今回、秋山郷の最後にここを訪問したのだが、このロケーションだからもともと入浴は無理だと思って、最初から写真だけ撮るつもりだった。露天風呂の前ではなにやら重機が動いており、工事の真っ最中。もちろん、工事現場からも湯舟は丸見えである。
ところが、仁成館、雄川閣では感じなかった温泉らしい硫黄の匂いがここではぷんぷん香っており、それにそそられたのか連れが入りたいと言い出した。珍しいことである。よし、それならと秀清館に向かって歩き出したら、工事現場のおっちゃんが大きな声で、「休みだよ〜」。露天風呂はいつでも入ってくれと言わんばかりに湯気をあげているのに、残念。
※現在かじか荘は旅館業を休業しています。