レポート | 日帰り
つるや旅館には混浴の内湯と露天風呂がある。その隣には女性用の内湯もあり、露天風呂には女性側からも出られるようになっている。設備は比較的新しそうで、普通だったら内湯は男女別にしそうなところだが、大浴場は混浴となっている。
【バリアフリーな館内】
館内のお風呂へ向かうアプローチはスロープでバリアフリーになっており、あえて混浴としている思想が良くわかる。駐車場にしても広く、駐車場側にある裏玄関は正面玄関よりも大きくてもちろんスロープになっている。これなら、ある程度の介護が必要な老人を伴っていても家族で安心して滞在できるだろう。
【内湯と露天】
大浴場は広く、また大きなガラス張りで明るい。湯舟には当然手摺りもある。窓の外はすぐ露天風呂。露天風呂にも手摺りは付いており、湯船に入る所は階段になっている。
この露天風呂は女性用の内湯からも来れるようになっているが、前述の通り大浴場からは丸見えになっているため、女性はちょっと入り難さを感じるかもしれない。しかし、内湯の湯舟に浸かっていても露天風呂が見えるということは、老人連れや子供連れの家族にとってはメリットになりそうだ。
湯温の方は恐らく加熱してあるのか、この季節でも保温マットはなく、充分温かい。源泉とか泉質とかにこだわりがないのであれば、かえってこの方が入りやすいなと感じた。
【難点】
露天風呂で一番の難点は、その場所。目の前は川だが、その対岸に祠のようなものがあり、そう多くはないがたまに人が通る。そこからも、その対岸へ渡る吊橋からも、この露天風呂はよく見えてしまうのだ。立ち上がって湯舟を移動するなど男であってもちょっと躊躇われる。しかも、「あ、あんな所に風呂がある」って感じで、必ずと言っていいほど皆注目するんだ、これが。なので終始湯に肩近くまで浸かりながらずりずりと移動するしかなかった。