レポート | 日帰り
つるや旅館のすぐ隣にあったのがふぢや旅館。正面から見るとつるや旅館より大分小さく見えるが、奥行きは意外にある。しかしまあ、あちらに比べればふぢや旅館は小規模な旅館だ。
ふぢや旅館の玄関を入ると、まったく人の気配がない。なんだかぼろっちいインターホン型の呼び鈴が玄関先に転がっており、ご用の方は押して下さいと書いてあったのでボタンを押したのだが、鳴ったか鳴らないかわからなくて、誰も出てくる様子もない。困って何度も押すが反応がなく、玄関を出たり入ったりしても何も変わらない。10分くらいおろおろしてしまった。
最後にボタンを力を込めて押してみると、接触が悪いプチッと音がして、やっと奥から人が出てきた。どうやら押し方が足りなかったようだ。
【混浴-貸切 露天風呂】
浴室は、旅館の奥の方にある。女性用内湯と混浴大浴場が並んである。その右側に奥に延びる廊下があり、廊下の右に露天風呂への出口がある。露天風呂は狭く、景色もあまり良くない。
昼のこの時間、露天風呂は貸切専用時間となっていた。貸切は別料金だったのだが、利用料を払ってなく、戻って宿の人を探すのも面倒くさかったので露天風呂には入らないことにした。なお、後日2004年3月より、貸切専用時間は廃止されている。宿泊者のみは貸切を受け付けるそうだ。
【混浴大浴場】
大浴場は露天風呂よりずっと広い。脱衣所も広く取ってあるが、男女の区別はない。湯舟からはざんざんと掛け流しの湯が溢れており、見るからに気持ち良さそうだ。窓の外を見てみると、下の方に川が流れている。ただ、湯気で窓が濡れてしまって、見通しが良いとは言えない。
内湯であるから、湯温が低いこともなく、快適だった。この湯は源泉まま加水も加熱もしておらず、本当の源泉掛け流しの湯である。大きい湯船の他に小さい湯船があり、こちらは上がり湯なので熱くなっている。
溢れ出る湯が洗い場を覆い流れ、いかにも気持ち良さそうで、ついつい床に寝ころんでしまう。露天風呂には入らなかったが、内湯だけで充分満足できてしまった。