レポート | 日帰り
天狗の湯は、八ッ場ダムの下流、関東の耶馬渓とも言われる国指定の名勝地「吾妻峡」の玄関口にある、道の駅あがつま峡に併設された日帰り入浴施設。男女別大浴場・露天風呂の他に、個室・露天風呂付きの貸切風呂が1室用意されている。
【道の駅あがつま峡】
道の駅あがつま峡は、2014年の10月に開業した比較的新しい道の駅。直売所やレストランの他に、1週250mのウォーキングコースや、遊具を備えた子供広場がある広々した公園が隣接する。
メインにどーんと構えている施設は天狗の湯で、直売所はちょっと隅に追いやられている感じ。食事処は直売所の建物の方に有り、天狗の湯の中には無い。
【日帰り入浴】
営業時間は10:00〜21:00。毎月第2火曜定休。入館料は一人400円。
貸切風呂は入館料の他に2時間2,000円。予約無しでも空いていれば利用できるが、予約が優先。1室しかないので、1日最大4組までしか利用できない。時間は10:30〜、13:00〜、15:30〜、18:00〜のそれぞれ2時間と決まっている。
予約の電話をしたのが当日のお昼少し過ぎくらい。平日だったが、空いていたのは18:00からしかなかった。休日じゃないんだしどの時間も空いているだろうという自分の想像は、完全に甘かった。日帰り施設の貸切風呂ってどこも意外に人気がある。
予約は18:00からだったが、ちょっと早めに到着した時に空いていたのですぐに入れてもらえた。暗くなって写真が撮れなくなることが心配だったので、ありがたい。
【貸切風呂 個室】
貸切の個室は10畳ほどの広さ。テレビ、お茶セットが置いてある。部屋には広めのトイレが付いており、トイレの中に洗面台もある。全体的にバリアフリーを意識した構造。
貸切風呂は大浴場の手前にあるので、扉の外を頻繁に人が通るのは少し気になる。もう少し静かな落ち着いた環境であれば文句なしなのだが。
2時間もあるから食事を頼めると良いのだが、館内には食堂が無い。直売所にある食事処も終わるの早いし、軽食等の持ち込みは可能ではあるが、入浴施設の貸切個室としては物足りないところ。
【貸切風呂 内湯】
内風呂の湯船は2〜3人程度のサイズで大きくはないが、浴室はそこそこ広め。おそらくバリアフリーを考えてスペースに余裕を持たせていると思われる。
外側の壁が全面素通しのガラスになっていて、明るい浴室は清潔感もあって雰囲気が良い。
シャワー付きの蛇口がひとつだけだが、2時間もあると身体を洗う時間にも余裕がある。リンスインシャンプーとボディーソープと石鹸が備え付け。
【貸切風呂 露天】
内風呂のガラス扉から外に出ると、一段下がったところに露天風呂の湯船がある。穴底にあるような感じで、もしかして露天風呂じゃなくて池だったか? と一瞬思ってしまった。
底が浅そうに見えたが、深さが2段階になっていて、左側が浅く右側が深くなっている。岩風呂の縁が高くなっているので、跨いで入る際に足が届くように片側を浅くしていると思われる。露天風呂には階段もあるし、バリアフリーにはできていないようだ。
内風呂よりも一段低いせいで、露天風呂での景色は空しか見えない。内風呂の方がよほど外がよく見える。といっても、日が落ちて気温が下がり始めた頃にはガラスが曇ってしまい、内風呂も外なんか見えなくなってしまったが。
大浴場の露天風呂には、難関突破・合格祈願・安産の守護石とされる茂四郎トンネルの貫通石が置かれているが、貸切風呂の露天にも小さいながらもしっかり貫通石が置かれていた。なにやらありがたみを感じる。
【感想】
ツレが珍しく、ここならまた来てもいいかな、と言っていた。
平凡と言えば平凡、他の施設に無いようなここだけの特徴があるかといえば特に無いのだが、何故だかリラックスできる雰囲気がある。
高級でおしゃれって感じの○○リゾートみたいなのって馴染めない全く高級じゃない自分にとっては、スーパー銭湯系の日帰り施設ってやっぱりなんか落ち着くんですよね。