レポート | 宿泊
龍神温泉、湯の川温泉と並び、日本三大美人の湯のひとつが川中温泉だそう。泉質はそれぞれで、川中温泉は美白効果が高いらしい。かど半旅館は川中温泉の一軒宿。男女別の内湯はあるが、メインは混浴の内湯と露天風呂。ここに来て混浴に入らなかったらもったいなさ過ぎる。
川中温泉にはずっと前から興味があったが、日帰り入浴ができないことと、正直なところ宿泊料が若干割高に感じられて今まで足が向かなかった。だから群馬県プレミアム宿泊券の発売を知って、いの一番に候補に上がったのが川中温泉。他はダメでもここの分だけは確保したいとコンビニに走ったのだが、前の老人がもたもたして敗退。
結局るるぶトラベルのふるさと割を利用して割引率は低くなってしまったが、結果としては満足。結論を先に言ってしまうと、やはり他と比べて微妙な割高感は否めないものの、実際に行ってみると妙に居心地が良く、是非ともまた来たいと思った。
【設備】
かど半旅館に到着するとその日の客は我々一組だけ。こちらとしてはラッキーだが、採算とれるのかと心配にもなる。部屋は新館の「高嶺」。新館と本館は玄関横の階段を地下に下りた渡り廊下で結ばれている。
部屋にエアコンはない。折からの猛暑と不安定な天気で湿度が高く、到着時は蒸し暑さに今晩眠れるかと心配したが、夜には山中らしく涼しくなってエアコンよりよほど快適だった。
歴史ある温泉だけに建物は古いが、トイレはウォシュレット、食事処などの要所は改装されて、快適性に不満はない。
【大浴場】
部屋の下の階に、男女別の内湯と混浴の主浴室が並んである。混浴の脱衣所は大湯と源泉のふたつあるが、どちらも同じ主浴室に出る。浴室には加熱槽の大湯と加熱されていない薬湯のふたつの湯槽があって、どちらに近い扉かという違い。もしかして昔は薬湯と大湯で浴室が仕切られていたのかもしれない。混浴の女性専用時間は6時〜7時、20時〜22時までとなっている。
【露天風呂】
露天風呂は大湯と薬湯の間にある扉から出るとある。浴室を通らないと露天へは出れない構造だが、露天風呂用の男女別脱衣所が左側に備えられていた。男女共用の脱衣所で着替えるのに抵抗がある場合でも、そちらで着替えることが可能。ただ男女別の浴室も近いのでそちらで着替えても良さそうな感じ。
露天にはふたつの湯槽があり、手前は温かいが奥は水のようにぬるい。ぬるい方は内湯の源泉槽よりは温かいような気もしたので、単に隣の湯槽から湯が流れてきているのかと思ったが、宿のサイトを見ると源泉浴槽と書いてあった。
泉質はカルシウム-硫酸塩泉ということだが、香りは独特な感じで、自分が思ったのはなんか川の匂いだ〜ということ。湯は加熱されててもぬるめなので、夏でも入り易く、浴後はさっぱりする。もうそろそろ各地の露天風呂では虻に悩まされ始める時期だが、ここでは虻にも蚋にも襲われる事はなかった。