レポート | 日帰り
おがわ温泉の「花和楽の湯(かわらのゆ)」は埼玉県にある日帰り温泉施設。オープンは2004年で比較的新しい。掘削による源泉だが、美人の湯とされる強アルカリ性の泉質。
建物の意匠は泊まれない旅館というコンセプトらしいが、流行のロウリュウサービスがあったりとスーパー銭湯のような親しみやすさも持つ。それゆえか安定した人気を誇るようだ。
2010年には近くの東松山に「花明かり」という姉妹館をオープンしたが、そちらはぱっとしなかったのか1年あまりで改装されて「なめがわ温泉 花和楽の湯」と系列を印象づける改名もなされ震災後に再スタートを切っている。
【予約】
どうしても平日に都合が付けられなかったので、いつにもなく行ったのは土曜日。しかも大雪の予報で朝からしんしんと降り積もり続ける雪。でかける前に個室を予約しようと電話すると、この大雪でも料金が一番高い個室しか空きがないとのこと。夕方まで予約が埋まってしまっているそうなので、仕方なく一番高い個室を予約した。さすが休日となると数日前でなければ目的の個室を予約するのは難しそうだ。
到着すると雪に埋もれつつある駐車場には結構な台数の車があって、こんな日でもこれほどとは人気の高さにびっくりした。
【料金】
「おがわ温泉 花和楽の湯」には貸切個室が四ヶ所用意されており、そのうち三ヶ所に露天風呂が付いている。入館料一人1,350円(増税後1,380円)にプラスして貸切料2時間3,675円(増税後3,780円)からとなる。
予約したのは朝凪と名付けられた個室で、利用料は2時間5,250円(増税後5,400円)。だから二人で利用すると7,950円とかなり高額となってしまう。モバイル会員に登録(廃止)しておくと誕生月には入館料無料クーポンが送られてくるが、同行者も無料なのかと思ったら無料は本人分だけだった。ちょっとけちくさいぞと思ったが、それでもこの値引きがあると無いとでは心理的に結構違う。
【個室貸切風呂】
「朝凪」はイス六脚のダイニングテーブルが置かれた板間と、奥に一段高くなった四畳半ほどの広さの畳の間で構成され、全部で11畳ほどの広さとなっている。他の個室「雲隠」と「楽恋房」はそれぞれ六畳間と八畳間だから、利用人数が二人だけならそちらの方がちょうど良い広さだろう。「朝凪」に二人だけというのは明らかにオーバースペック。
ちなみに秋田の「森のバス」のように部屋に鍵がないなんてことはなく、鍵もかかるしのぞき窓が開いてるようなこともないので、気兼ねなく寛ぐことができる。フロントでの受付時に浴衣を借してもらえ、女性は数種類のデザインから選べるサービスとなっている。
板間の窓を開けると外に露天風呂がある。脱衣室のようなものはなく、部屋で脱いで露天風呂に出ることになる。部屋の広さから言って、子供四人の六人家族というのも少なかろうから、女性グループのような利用が主だと想像するが、いくら仲良しでも他人同士ではある、部屋ですぽーんと生まれたままになるのも気恥ずかしいような気もしないでもない。せめて露天風呂側に脱衣棚などがあった方が良いのでは。
「雲隠」「楽恋房」の露天風呂には屋根がかかっているが、「朝凪」の露天風呂には屋根がない。天気が良ければ開放感があるが、天気が悪いと頭が濡れる。13年ぶりと言われる大雪でこの辺では滅多に味わえない情緒もあったが、肩に落ちるぼた雪が冷たい。
ところで天然温泉は大きな露天風呂と小さな露天風呂に利用となっていたので、恐らく個室露天風呂は温泉ではないのだと思う。大浴場にも入れるから自分は気にしないが、貸切も天然温泉でなければダメだという人はご確認を。
この翌日、やはりというか大雪のために臨時休業となった。もちろん翌週の大雪でも休業だった。メルマガをとっている人はわかると思うが、「花和楽の湯」は悪天などで結構あっさり営業時間短縮や休業となる印象。メルマガを申し込んでおくか、強い低気圧の通過など天候が不安な時には電話確認した方が良い。
※入館料が1,780円と400円の値上げ、貸切は500円値上げされ、2時間4,280円〜となりました。また、18時からの夜間料金は廃止されたようです。