湯ノ花温泉 天神湯

「天神湯」のレポート ｜ 日帰り

湯ノ花温泉に行ってみて、道路が立派なことにまず驚いた。東北道からも磐越道からも遠く、冬は雪に閉ざされる山間の小さな村にしてはやけに幅の広い道路だ。幅が広いといっても二車線だが、歩道が大きく取られているので広々感じるのだろう。

天神湯は湯ノ花温泉に入ってすぐ、その幅の広い道路の橋のたもとに隠れるようにある。

天神湯入口の扉の左横には南京錠のかかった錆びた料金入れがある。料金は200円。

扉を開けるとすぐ手前が脱衣所になっていて、その奥にある湯船までが見えている。がらっと扉を開けたら裸の人とこんにちはする状況で、外からも見えてしまうから、入る時にはいきなり全開せずにまず細目に開けて中の様子を確かめるのがマナーだろう。

【浴室】

浴室・湯船は打ちっぱなしのコンクリート。質素で素朴だが古ぼけて汚れた感じは無い。天神湯は一度新築されたらしいから、それはさほど昔のことではないのだろう。

浴槽は長方形で小さく、同時入浴は並んで四人くらいまでが限界か。洗面器がやたらたくさん置いてあったが、はたして同時にこんな人数が入ることがあるんだろうか。先客がいたら女性は厳しいが、男でも無言で割り込める雰囲気ではない。会話に交ざれないと相当な疎外感を感じそう。

冬場だとコンクリートが剥き出しなだけに寒々しく感じられるかもしれない。しかし湯は極めて熱い。自分は足も浸けられず、ツレでさえ足だけ入れて数秒で飛び出した。源泉温度は60度。昼間ではなく夜など、そこそこの人数に揉まれた後の湯を狙う方がいいだろう。