レポート | 日帰り
秋元温泉は、秋田県との県境、青森県側にある。秋田県側の県境にある日景温泉とはさほど遠くない。しかし趣はがらりと変わりこちらは完全な湯治場で、普通の観光客が訪れるような所ではないようだ。露天風呂は無く、あるのは男女別の内湯と混浴の内湯のみである。
【男女別浴室】
男女別の内湯を覗いてみたが、かなり狭くてしかも暗い。湯舟も2〜3人がやっとといった広さだ。ちょっと入る気がしないなと思った通り、男湯には誰一人入浴していなかった。
【混浴の脱衣所】
男女別の内湯の向かいに、混浴の内湯がある。男女別内湯側とは脱衣所も別になっている。混浴の脱衣所も一応男女別になっており、これなら女性も着替えに心配いらないと思ったら、浴室に行ってみてびっくり、男性側も女性側も同じように浴室側の扉の上半分が素通しのガラス張りであった。
【混浴浴室】
混浴の浴室は広いとは言い難いが、窓も大きく明るい。男性内湯とは大違いで、これなら男湯に入る人などいないだろう。だったら男女別内湯などやめて、女性専用にぶち抜いて女性用と混浴のふたつだけにした方がいいんじゃないだろうか。
湯舟は楕円形で、真ん中半分に仕切りがある。大きくはないが、湯は茶色く濁っており湯の中は全く見えない。ところがこの湯がかなり熱くて、長く浸かっていられない。
【入浴客は多い】
訪問時には10人前後の入浴客がいたが、殆どが浴室の床に座っているか湯舟の縁に腰掛けているかで、肩まで浸かっている人などいなかった。この状況は女性には辛いだろう。しかも何故か皆浴室の奥側に陣取っており、ちょうど脱衣所側を向いてずらりと並んでいる。女性は注目の的になることを覚悟しなければならない。
ただ、入浴客は見たところ50代以上の人ばかりで、若い人の姿がないことが少しは救いかも。おばさんが一人だけ入っていたが、男女別の内湯は狭くて入る気がしないと言っていた。
余談だが、連れが入っている時には入浴中の男性に殆ど動きが無かったが、連れが上がって着替え中に浴室を見てみると、皆頭を洗ったり思い思いに湯を楽しんでいるようで、先程のようには誰も脱衣所側に向いていなかったそうである。おばさんも既に上がって女性が一人もいなくなり、緊張が解けたのかも。
※2012年9月いっぱいの営業をもって閉館しました。