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混浴貸切温泉〜快楽秘湯表編

混浴の記憶

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奥飛騨慕情2

その日は暗くなってから、水明館佳留萱山荘の露天風呂に行った。

露天風呂までは十数段の階段を下りて行くのだが、その階段を下りて行くときから人の声が聞こえており、誰か入っているようであった。その時点ではまだ露天風呂は見えていない。その後に起こることなど少しも想像せず、私は気分良く階段を下りていった。

そして露天風呂の更衣室の辺りまで行くと、薄暗く露天風呂が見えてきた。誰か数人露天風呂に入っているようである。薄暗くて分かりにくいが、私はなんとなく目を凝らした。そして気づいて、はっと息を飲み込んだ。

…いや、幽霊ネタじゃないです。

露天風呂のふちで身体を洗っている一人が、薄明かりに照らされてぼぉっと浮かび上がっている。それを湯船の中から二人の男性が談笑しながら眺めている。その異様な光景に、私は一瞬固まってしまったのだ。

そう、その身体を洗っているのは、女性だったのである。(ちょっと年齢まではよくわからなかった)

確かに混浴だから女性が入っていたっておかしくないが、でもどう見たって、その女性の裸を二人のおやじが観賞しているようにしか見えない。薄暗いライトにぼぉっと照らし出された、ゆっくりと躯を洗う女。そしてそれを眺めながら穏やかに談笑している二人の中年おやじ。

何なんだこいつら、とびっくりして私はとっさに逃げるように引き返してしまった。なにかやばいものを見てしまった、と私の心臓はドキドキと高鳴っていた。

今考えてみれば、露出系の趣味の人だっただけなのかもしれない。ただその当時私は、そういう趣味が存在することを知らなかった。(いやほんとに)

この日、お風呂に入りそこねた私は、そのうえその幻想的な光景がいつまでも目に焼き付いて、なかなか眠れなかったのだった。くそっ。