レポートのコーナーでも紹介している女夫渕温泉。 受付の入り口にプリぺードカードの自動販売機が有り、そこで1,000円分のプリペイドカードを購入する。これが入湯料となるわけだ。

右の写真がそのプリペイドカードなのだが、よく見て欲しい。何か変な感じを受けませんか?
そう、真ん中で温泉に浸かっている二人。
普通、こういう写真に出てくるのは、大抵美しい女性モデルのあられもない入浴シーンの筈である。いや、絶対そうなのだ。そうでなければいけない。
ところが、おっちゃん二人…。
おばさんっていうのは何度か見たことあるが、おっちゃんです、おっちゃん。 別におっちゃんだから悪いって訳ではないが、なんかねぇ…。
まあ、だからどうってことはないんだけど、なんとなく…
追記:
2001年11月、久しぶりに女夫渕温泉を再訪した。そしてこのカードが未だまったくデザインを変えていないことを確認した。
このカードは無人ゲートに通して使う。但し電車の改札のようには自動化されてはおらず、120度ずつ三角形に通路を塞ぐように突き出された3本の棒を、カードを入れた後押しながら進むと棒がぐるんと120度回転し、人が通過した後に底辺の棒が上に来て次の人を塞ぐというアナログな動きである。当然120度回転すると次のカードを入れなければ棒はロックされている。
私たちが入浴終わってこのゲートから出ると(逆回転はフリーである)、二人の年輩のおばさんが困っていた。カードの自動販売機が何だか理解できないようなのである。このゲートも始めて見るようである。見かねて自動販売機の使い方を教えてあげると、とても喜ばれた。
事件はこの後起こった。
「じゃあ、カードをここに入れて、この棒を押しながら進んで下さい。」最初のおばさんは戸惑いながらも、なんとか上手く通過することができた。新鮮な驚きの顔で嬉しそうに私を見る。
問題は次のおばさんであった。どうも年輩の人というのは二つ以上のことを同時に行うことが難しいらしい。普通、カードを入れると同時に棒を押しながら前に進んで通過するという動作を、特に深く考えずとも自然にできてしまうものである。このおばさんは違っていた。まずカードを入れる。これは前のおばさんも同様であった。そして次に棒を押しながら前に進まなければならない。「はい、じゃあ進みながら棒を押して下さい。」私が言うとこのおばさん、なんと棒を押してまずぐるんと回し、その後で前に進んだ。予想外の出来事に、なにも言えずただ呆気にとられる私。もちろん、もう棒は動かないので通過することはできない。次の瞬間、大爆笑である。いや、愉快なおばさんだ。
しょうがないんで、棒の下をくぐって貰っておばさんは中に入ることができたが、その後無事に風呂に辿り着けただろうか。
目から鱗の出来事であった…。