混浴ではありませんでした。
設備投資に力を入れた宿泊施設群と比すれば、正直「垢抜けしない宿」ということが言えるかもしれない。しかし、その「垢抜けない」ところが非常に快適で素晴らしい宿なのである。接客を含めたサービス全般が暖かく、非常に快適な一泊を楽しむことができた。
ハード部分のみが充実した宿と比べると雲泥の差…宿の向かいにある、本物の「昭和レトロ」の食事処「朝日屋亭」で食す郷土料理中心の食事も非常に丁寧につくられており、素朴ながら大満足で酒が進む…更には宿泊料も安いし!
吹雪の中、(滑り止めのために)縄が巻かれた長靴を履き、ストックを持って露天風呂への急坂を下る…。浴衣の上には丹前、更にスキー用のジャケットを纏い、滑り落ちたら生きては帰れないような急峻な崖につけられた小道を下る。
そこまでの道のりが余りに刺激的でありまた楽しかったので、コンクリート製で余り風情がある露天風呂ではなかったが不満を感じることがなかった。また今回は暗くなってからの利用だったから景色は望めなかったが、新緑や紅葉の時期の昼間ならば、その借景を満喫できるのではないだろうか…。但し、帰り道は急峻な崖を上らなくてはならないので、結構辛いかも…(笑)