私の初混浴は、もうかれこれ20年ほど前、まだ20歳代前半だったころです。
大自然に触れたくて、１人で北海道旅行を計画しました。景色の良い温泉を探したところ（その頃はインターネットはなくガイドブックでした）十勝岳が遠望できる温泉として「十勝岳温泉凌雲閣」というのを見つけ予約しました。
上富良野駅からバスに乗り着きました。その頃は、結構古い建物で背後には、十勝岳の勇姿がありました。その風景は、今でも焼き付いています。部屋に荷物を置き、まず風呂へ、内湯から露天風呂へ出ました。湯に浸かりながら、十勝岳を眺めていました。改築後にはまだ凌雲閣には行ったことがないので判りませんが、当時の露天風呂は幅は少しはあるものの奥行きが無く、ちょうど十勝岳に向かって並んで入るような感じでした。あまり多くの人が入れるという状態ではなかったと記憶しています。そのとき、始めて混浴であることが判ったのですが、女性と鉢合わせることはないだろうと思っていました。
夕食を食べた後、再度風呂へ行きました。露天風呂に浸かっていると、突然女性２名が入ってきました。年頃は同年代か少し上といった感じだったと思います。その女性は、躊躇することなく私の直ぐ隣に体を沈めました。生まれて初めての混浴でしたので思わずドキドキしてしまいました。出るタイミングも判らず、下手な行動を取ると不審がられると思いそのまましばらく居ました。また、下手に動くと女性に触れてしまいかねない距離だったので、困ってしまいました。視線も暗くなった十勝岳の方向を向いたままでした。
その後、どちらが先に出たのか覚えていません。しかし、２人の女性はスレンダーな体型で、そこそこの美人だったという記憶はあります。
まだ秘湯ブームとか温泉ブームとかの前でしたので、彼女たちがどうしてその宿に泊まったのか判りません。私の過去の甘い初混浴の記憶でした。