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混浴貸切温泉〜快楽秘湯表編

投稿〜混浴温泉体験談

温泉旅行で体験した面白い体験談・画像を募集しています。投稿お願いいたします。

No.65 失敗談です

投稿者:ちうねんをやぢ

数年前、とある温泉に入った時の事です。

立ち寄り入浴は10時からと聞いていたので、10時ぴったりに行きました。薄暗い廊下を進み、脱衣所の紺色の暖簾をくぐります。1番のりかと思ったのですが、既に棚には何箇所か脱いだ服が有り、数人の先客がいるようです。 ところが、戸を開けて内湯に入ったのですが、誰も居ません。
「そうか、露天(混浴)が有名な所なんで、みんな露天風呂に行ってるんだろうな。」
っと思って外に出ました。

 予想通り、露天風呂には数人の客が入っています。 女性も何人か入っている様です。
「おおっ、ここでも混浴達成!!。」
階段を降りて露天風呂が近づくと、だんだんに入浴客の様子がわかってきます。若い男性とお婆さん、若い女性(推定20歳位)と少女(推定小学2年生位)の四人が見えます。
「うおっ」
またも、心の中で、歓声を上げてしまう私。こちらに気づいて振り返った若い女性が凄く可愛い娘だったのです。 そう、のん気な私は、この時点ではまだ、異状に気づいていませんでした。

露天風呂はそれなりに広いのに、先客の男性は隅っこで小さくなっています。とりあえず、無難な所でお婆さんと温泉談義を始めると、すぐに、若い女性も混ざって来ます。彼女がそばに来て初めて、彼がこちらに来ない理由がわかりました。
彼女、バスタオルどころか手ぬぐいすら持ってきていないんです。しかもお湯は無色透明。若い彼は、彼女の前に来られない状態なのでしょう。無念そうな表情にその苦悩が伺い知れます。

しかし私は、自分がそれどころではないワナに嵌まっているということに、まだ気付いていなかったのです。

一時間程入浴している間に、徐々に客が増えて行きました。そして、うるさいオバタリアンの団体が入って来た時に、やっと気が付きました。
「え!?  あのオバタリアン達、今どこから出て来たんだ!? 」
この時初めて、自分が服を脱いだ所が女性側だったのに気が付いたのです。天国から地獄へ転落した気持ちでしたね。宿の人に話せば、取って来てはくれるだろうけど、フロントまで裸で行かなければならないし、ヘタすれば変質者扱いされてしまうかも・・・

その時、突然顔色が変わった私にあの娘が気づいてくれて、理由を話したら、
「あっ、やっちゃったんですね。私も以前間違えそうになった事があるんですよ。ここって、紺の暖簾の方が女湯なんですよ。紛らわしいですよね。」
と、同情してくれて。
「私がこっそり荷物を取ってあげます。」
と言って、他の客に気づかれないように、廊下に服を出してくれました。 おかげ様で、無事に風呂から上がる事ができました。

あの時の親切なお嬢さん。 改めて、ありがとう。