9月の休日に福渡温泉に彼女と行った時のこと。東京から約3時間。福渡温泉に到着したのは正午少し前でした。
まずは「岩の湯」の様子を見ようと帚川の対岸から眺めたところ、男性しか入浴しておらず、周囲には服を着たままの怪しい男達がたむろしていました。ここの湯はただでさえ対岸から丸見えで、当HPでも「混浴難易度上級〜達人」に堂々とランクされている上に、この取り巻きでは入浴は無理と判断し「不動の湯」に向かいました。しかし、不動の湯も休日とあって「超満員の男風呂」となっていて、とてもじゃないけど彼女を連れて入浴する気にはなれませんでした。
仕方なくこのまま他の温泉に移動しようかとも相談したのですが、前回来た時もこのような状態でここの温泉に入れなかったこともあり、今回は川向こうから少しの間だけ様子を伺ってみることにしました。
すると、正午を少し過ぎたあたりから岩の湯にたむろしていた連中が、次々に湯船周辺を離れて帚川の橋を渡って行くではありませんか!どうやら、女も来ないし腹も減ったしで彼らは昼食に出かける様子。このようにしてほとんどの怪しい連中や単独男性がいなくなった時に、私達は「今しかない!」とばかりに岩の湯にダッシュして入りました。
彼女は躊躇はしていましたが、ルール通りフェイスタオルで入りました。私達がお湯に入ってしばらくすると、1組のカップルがやってきました。女性は20代前半で、細身の美形ではあるけどバリバリのヤンキー風。しかし、その外見とは裏腹に甘えた声を出して彼氏に訴えています。
「ねえねえ、バスタオル巻かないとお尻が見えちゃうよおー」
すると、ヤンキー風の上を行くヤ○ザ風の関白な彼氏は厳しく言い返しました。
「ここはバスタオル巻き禁止なんだよ!お前もマナーぐらい守れよ!」
外見と裏腹に従順な彼女は、ちゃんとフェイスタオル1枚で入りました。
彼らの話に耳を傾けると、不動の湯が満員な為こちらに来たとのこと。威張り口調の関白彼氏に可愛く相槌を打つ彼女に好感が持てました。
そうこうしていると、今度は友達同士とおぼしき2人の若い女性が登場。2人とも20代前半で、1人は金髪の派手系で他方は地味目の癒し系。さすがに女性同士では、昼間の岩の湯には入れないだろうと思ったら、2人ともさっさと服を脱いでまたもマナーを守ってフェイスタオルで入湯。その潔さに驚いて話し掛けてみると、2人は所謂温泉好き仲良しOLで、やはり「不動の湯は男の人でいっぱいだったのでこっちに来たんです」。そして「カップルの方が2組も入ってらしたので、安心して入れました」
その後も体を余り隠そうともせず「入れてよかったね」などと2人は談笑。この瞬間、真昼の岩の湯で不動の湯をパスしてきた(普通は逆ですよね)4人のフェイスタオルの若い女性と混浴するという「奇跡」に遭遇しました。
やがて、ヤンキー女性が去って行き、OL2人組もお湯を出て脱衣所に。だが、地味目の方が外見とは裏腹に大胆で裸のまま暫く寛いでいるのです。ようやく体を拭き始めたと思ったら、真後ろに私が入浴しているのに、足元を拭く為にそんなにお尻を突き出して前屈したら全部見えちゃうよーと思っていたら、隣に居た自分の彼女に体をつねられて我に返りました。(「岩の湯の奇跡」に遭遇した感動で、自分の彼女の存在を正直忘れていた)
私達がお湯を出て橋を渡っていると、昼飯を食べてシーハー言いつつ、歩いてくる例の岩の湯の怪しい取り巻き連中と何人もすれ違いました。「岩の湯の奇跡」を逃した彼らに対し、私は心の中で「残念だったねえ」と皮肉交じりに何度も叫んでいました。
今回の経験から私がつたない考察しますと、「真昼の岩の湯の奇跡」は、怪しい連中が昼食等で居ないこと、既に女性がフェイスタオルで入っていること、そして不動の湯が満員で入れない状態であること、以上の3つの要因が全て揃った時のみに起こり得るのではないでしょうか。(全て揃っても「奇跡」が起こる確率は1%にも満たないでしょうけれども)
当ホームページ「混浴入浴法・Tips集」によると、管理人さんの最終目標は「真っ昼間の岩の湯で混浴すること」だそうですね。次回管理人さんが岩の湯を訪れた時に上記3要素が全て揃っていること、そして「真昼の岩の湯の奇跡」に遭遇されて一刻も早く最終目標を達成されることを心から祈っております。