私たち夫婦は最近食事と入浴セットの日帰り入浴に興味を持ちはじめ、数箇所の温泉に入湯しました。これまでは、男女別か貸し切り専用の温泉ばかりでしたが、初めて、混浴洞窟露天風呂に入ってきました。なにぶん始めての混浴ですので、不安ばかりでした。このサイトの混浴入浴法Ｔｉｐｓ集を参考にしながら、バスタオル・ハンドタオルなどを用意し、出掛けました。
旅館につき、部屋へ案内されました。仲居さんに、混浴洞窟露天風呂の情報を得たところ、今は老夫婦が１組入っているかもしれないとのことでした。
今がチャンスとばかりに、早速混浴に挑戦です。
妻に用意してきたバスタオルとハンドタオルを持たせ、おたがいに男女別の更衣室に入っていきました。妻には、10分ぐらい経ったら混浴洞窟風呂へ来るように言っておきました。私は、気持ちばかりが焦って、内湯で少し体を流し、そそくさと混浴洞窟露天風呂へと向かいました。そこには、誰も入っておらず妻を今か今かと待ち続けていました。
そこへ、やっと、妻が女湯との通路の木戸を開け入ってきました。なんと、その姿を見てびっくり。ハンドタオルで前を隠しているだけです。通路はもちろん昼間ですので、入ってくる男性から丸見えの状態です。妻にバスタオルはどうしたのかと尋ねると、入浴している人が老人なのでバスタオルはやめたとのこと。
そんな話をしているところへ、1組の夫婦がこちらへ向かってきました。妻は、もちろん素っ裸。ハンドタオルも入り口付近に置いていたため、手元にもありません。慌てているのは、私だけ。妻の様子を見てみると、いたって落ち着いているではありませんか。1組の夫婦がどんどん近づいてきて、とうとう入ってきました。私は胸がドキドキ、相手の奥さんらしき人を見ることもできません。水の中は見えにくいとはいうものの無色透明です。当然体全体が見えます。妻の様子を見てみるとごく普通の様子で隠すそぶりも見せません。
しばらくして、もう出ようかということになりました。妻を先に行かせ私は後ろからついていきました。入り口まで行きハンドタオルで前を隠しながら、通路に出ました。妻の後ろ姿は明らかに見えていたはずです。
その後、妻いわく、「ああー、ドキドキした。でも、混浴って気持ちの持ちようで、あまり恥ずかしく思わなければいいのね。」
こちらの方がドキドキしていたと言いたいくらいでした。こんな妻が大変いとおしく思えました。これで、行き先も混浴風呂に決まりでしょうか。