平成19年の7月にあの有名な○○○に行ったのですが、がっかりを通り越して怒りで一杯です。なんと夜、畳の中からムカデが出てきたのです。九州ですから虫の一匹二匹はしょうがないとしても、ムカデは危険。宿の人が来て殺虫剤をかけまくったのですが素早いムカデは畳の隙間に逃げてしまい、結局、私達はムカデ恐怖と殺虫剤のひどい臭いの中で安眠できませんでした。リラックスするために高いお金を払って来たのにムカデ恐怖で眠れないなんて、、、(涙)。それなのに、翌朝、宿のスタッフは誰一人として、私達をねぎらう言葉をかけてこなかったのです! 普通は「昨夜はあれから大丈夫でしたか?」とか声をかけるのが人情であり客への最低の礼儀ってものでしょう?非常識すぎます。ムカデ事件以外にも、色々と気になった点がありました。
<部屋:星1つ>3万円にしては狭く、古い民家風の演出なのはわかりますが、古さが不潔感を感じさせてしまっていました。雑誌に載っている風光明媚なガゼボとは正反対の、暗く湿気じみた狭い部屋にがっかり。これではちょっと立派な民宿(なのに値段だけは高い)です。
<風呂:星1つ>岩風呂は狭い上に簾で全部が覆われていて外が全く見えず、うす暗い洞窟のよう。立地的に簾が必要なのはわかりますが、下を少し上げるとか工夫が必要。岩風呂は悪くないけれど、狭いです。外のトイレはキャンプ場のトイレのようでとても入る気になれません。全体に、旅館の露天風呂というよりは村の無料野天風呂といった風情で、がっかり。朝風呂に行く気持ちは全く起こりませんでした。
<接客:星1つ>ムカデ事件は例外としても、電話の応対などが全体に事務的で、客への歓迎の気持ちや真心が感じられませんでした。唯一人、朝食の配膳をしてくれた中高年の女性だけは、私が足を痛めて正座に苦労しているのをすぐに察して椅子席に替えてくださるなど、暖かくて親切でした。あの方だけには星5つです。
<料理:星4つ>料理だけは満足しました。みずみずしい野菜の数々、臭みがなく歯ごたえのある鳥肉など、調理は素朴ですが美味しかったです。デザートの冷やしぜんざいもとっても美味しかったです。ただ、女性にはやや量が多すぎたのと、味が濃すぎるメニューが何品かあったのが残念でした。
全体としては、この旅館は過大評価されていると思いました。雑誌で取り上げられて人気ばかりが先行して、実が伴っていないのではないでしょうか。また、実際には別施設であるガゼボの写真を目立たせる宣伝のしかたはアンフェアだと思います。田舎風旅館というコンセプトは悪くないと思いますが、それならば、料金はせめて2万程度で抑えるべきです。3万払ってムカデの出る旅館なんて許されません。
あと、部屋や休憩所などに、自施設が載った雑誌や本を置きまくっているのは、程度の低い自慢行為に思えて、興をそがれました。