レポート | 日帰り
「華のゆ」は、ルートインホテルズグループのホテル付属施設の健康ランドで、全国に四ヵ所、北海道の十勝幕別温泉、秋田市、埼玉県の羽生市、広島県の福山市に展開されている。そのうち貸切風呂があるのは十勝幕別と羽生の2店舗、貸切露天があるのは羽生だけとなっている。
東武伊勢崎線の羽生駅から徒歩数分という立地のルートイングランティア羽生に隣接した「華のゆ|羽生」は、電車で行くにも不便を感じないが、駅前通りから一本入った路地に無料駐車場も用意されているので、車で行っても停め場所に困る事もない。
【入浴料金】
「華のゆ|羽生」にある貸切風呂は全部で2室。内湯+露天風呂付き。個室はつかないので、貸切時間は1時間。その分料金も安く、1時間あたり1,000円の貸切利用料となる。
入館料は土日祝はフリータイム1,050円、21時以降850円。平日はフリータイム850円、21時以降650円。つまり平日21時以降なら二名2,300円で貸切風呂が利用できることになる。利用時間を考慮せず単純に最低料金で比べれば、埼玉県内で最も安く利用できる日帰り貸切ではなかろうか。
【館内】
ルートイングランティア羽生を回り込んで駅前の通りから一本入った裏側が、日帰り用の玄関。靴を下足入れに入れ、フロントで入館料を払って下足入れの鍵と交換にリストバンド型の脱衣ロッカー鍵を受け取る。リストバンドは後精算の認識票でもあるので、紛失した場合には修理代3,000円を取られることになる。スパ銭などでよくある方式。
「華のゆ」の館内は撮影禁止みたいなので写真はないが、スパ銭によくある感じでこれといった特徴はない。ホテルとは中で繋がっていて、宿泊者専用の出入り口があるくらいが他と違うところ。ホテルの宿泊者は、宿泊中何度でも無料で大浴場を利用する事ができる。リストバンドはチェックイン時に予め受け取るらしい。
【貸切風呂】
貸切風呂は1週間前から予約することが可能。平日でもどの程度の稼働率かわからないので、念のため前日に予約をしたのだが、電話で聞くとどの時間も空いているようだったし、当日も予約が埋まってる気配はなさそうだったので、休日はどうかわからないが平日なら予約無しでも大丈夫そうな気はする。
休憩個室が無いタイプの貸切風呂なので、狭い脱衣所の他は全て浴室。想像していたより広い浴室だった。くの字型に露天風呂があり、脱衣所と接する面にガラス窓があるのだが、扉ではないので内湯を通らないと露天風呂には行けない。
露天風呂は高い塀に囲まれて、さらに屋根もあるので景色は全くない。天井が半透明なので外光が入り、外気も通るので感覚としては露天だが、写真で見ると露天には見えないかもしれない。
内湯も露天もどちらにも温泉が使われている。湯は薄黄色で、「華のゆ|羽生」と同じ埼玉県東部にある百観音温泉と似ている。泉質も微妙な違いはあるが、ナトリウム-塩化物泉系の弱アルカリ性でPHも近い。
暫くしたら隣の貸切風呂から親子の声が聞こえてきた。小さな子供のいる家庭だと大浴場には入り難いだろうから、こういった日帰り入浴施設の貸切風呂としては、ひとつの正しい利用法だろう。せせこましくない広さがあるので、家族でも楽しめそう。介護なども貸切風呂の利用目的のひとつだろうが、ここのは段差もあってバリアフリーとはちょっと言えない。
【男女別大浴場】
貸切の後に大浴場にも行ってみた。意外に人が多くて、メインの浴槽がほぼいっぱいだった。雨のせいもあって露天風呂に行く人が少なかったのだろう。
自分が一番好きで必ず入るのが圧注浴なのだが、調子悪かったのかどうか水流が弱過ぎて全く物足りなかった。風呂屋に来たら一番楽しみにしているアトラクションなので、期待外れで残念。