レポート | 日帰り
七倉ダムの手前にあるのが葛温泉。天気が良く、開放的な景色に、いっそ七倉ダムから登って湯俣温泉に行ってしまおうかという考えも頭をもたげたが、すでに時間は午後、往復はとても無理なのでその考えを打ち消した。予定通りに仙人閣の玄関をくぐる。
露天風呂は、男女別の内湯から外に出るタイプだ。内湯が狭いので入る気にならず、身体を流してからすぐに露天風呂に向かった。露天風呂の男女の境には、半分位まで目隠しがある。目隠しといっても下に腕が入る位の隙間があるので要注意だ。ここで嫌な思いをしたのだが、それは独り言のコーナーに裏レポートとしてアップする。
露天風呂はあまり広くない印象を受けた。草木が生い茂り、全く景色の展望がひらけない。目の前に大岩が緩やかにそそり立ち、それが湯船の底に続いている。入ってみて驚いたのが、その大岩のせいで湯船の殆どが浅くなってしまっていることだ。これじゃあ、広さの割に浸かれる面積が少ない。
なによりまずいのが、目隠しが切れて唯一男女一緒になれる箇所が、脛くらいの深さしか無くなっていることである。これは良くない。女性側に誰もいないことが予めわかっていないかぎり、この浅さが心理的な障壁となって、まずこの場所に行くことができないのだ。この構造のせいで、ここは半混浴というより、ほぼ男女別と考えていいだろう。もったいない作りである。
今回は、どうにも印象が良くなかった。実は訪問は2度目であり、何年か前に訪れたときはそれ程悪くないと思ったのだが、どうしたことだろう。やっぱ、あの野郎のせいだな。結局、ゆっくりお湯を味わうことなく、早々に引き上げたのであった。