レポート
2010年より湯原地区で営業を開始した猫鼻の湯。国道148号を走っている時にたまたま見かけ、猫鼻の名を懐かしく思いすぐさま話を聞きにハンドルを切ったことは懐かしい。その時はまだ男女別の風呂しかなかったが、その後いつの間にやら貸切風呂が増設されていた。
追湯(悼)!のコーナーでちらっと書いたが、かつてあった猫鼻温泉。豪雨災害によって無くなってしまったのだが、猫鼻温泉の元オーナーが湯原地区で温泉を掘り当て、猫鼻の名を継ぎ新しく開業したのが猫鼻の湯となる。
【湯小屋】
駐車場になっている開けた土地は広々しているが、そこに小さなプレハブの事務所と湯小屋がぽつんとあるだけ。開業間もない頃とは建物が違うようだが、手作り感のある素朴な造りの湯小屋であることは変わりない。どうやら2020年12月に火災があって当初の湯小屋は燃えてしまったらしい。再建しての再開は翌年3月。
入浴料はひとり500円。時間は10:00〜18:00となっているが、10時すぐに行ってみるとまだ湯が半分くらいしか溜まっていないとのこと。入れないことはないが、もともと貸切風呂が目的だったのですぐそちらに行くことに。
【貸切露天風呂】
貸切風呂は湯小屋と離れて駐車場を挟んだ対面の山側にある。入浴料のひとり500円だけで別に貸切料など取られることはない。貸切風呂の扉の前に「只今開放中」の看板が置いてあり、これをひっくり返すと入浴中がわかるようになっている。扉に鍵があるわけではない。
木で組まれた湯船はプライベート感のあるこじんまりしたサイズ。だいたい2〜3人程度の大きさか。湯は薄く濁った、鉄分を含んでそうな色。
景色が開けているわけではないが、せせこましい感じはなくある程度の開放感は確保されているし、雰囲気も悪くない。今回は貸切しか利用しなかったのでわからないが、川側に面したロケーションの男女別の方が開放感は高そうだ。近頃は湯船全部に入ってやろうという気力も衰え、貸切だけで満足してしまった。いつかまた近くに来ることがあったら、次は男女別の方にも入ろうと思う。