レポート | 日帰り
湯ノ倉温泉に続いてこの湯浜温泉も歩いてしか行けない温泉宿であるが、歩く距離は湯ノ倉温泉の半分程度で済む。湯ノ倉温泉とも遠くないので、湯ノ倉に行った際には立ち寄ってみると良い。時間に余裕があれば、その先の川原毛地獄まで手が届く距離であるから、プランニングの際には是非ご一考を。
湯浜温泉に行くには国道横のパーキングに車を停め、そこから10分前後歩くことになる。歩き始めはまず急な階段を下ることからで、相当きつい歩きになるのかと不安になるが、この階段を降りた後はほぼフラットな道なので、心配無用であった。
深い森の中を歩くと、まず旅館より先に露天風呂が現れる。このまま入浴しても構わなそうに見えるが、入浴料を払うためにはそこを通りすぎ旅館まで行かなくてはならない。入りたい気持ちをぐっとこらえ、旅館に向かう。
やがて森が途切れ視界が開けると、高原の中に唐突に佇んでいる湯浜温泉の三浦旅館が見えてくる。歩を進めると旅館の前では泊まり客であろうか、数人のおじさんおばさんがバーベキューをしていた。それを横目に通り過ぎ、旅館にて入浴料を支払うと、また先程の露天風呂にとって引き返す。
露天風呂があるのは、駐車場と旅館の丁度真ん中辺りだろうか。石をコンクリで固めた小さな湯舟が、森の中にひっそりとあるのだ。3〜4人でいっぱいになりそうな湯舟だ。脱衣所は一応あるという程度の物で、明け透けで目隠しにはならない。
森の中なので景色は開けないが、小さな湯舟に二人で浸かるとまさに森林浴、リラクゼーションの極地といった所か。野湯探検で見つけた湯に浸かる時と似たような気分が味わえる。ただ、旅館へ向かう道から奥まっていないため旅館に向かう人がいたら気になるだろうということと、旅館から離れた場所にあるので女性だけのグループとかの場合だと少し危ない気がした。男性と行った方が安心して入れると思う。
※2008年6月、岩手・宮城内陸地震で湯浜温泉も休業を余儀なくされていましたが、2009年10月より営業再開しました。栗駒五湯復興の会にて義援金受付中