レポート | 日帰り
奥飛騨の新穂高地区は蒲田川の砂防工事により大きく変貌しつつあるが、平湯地区はそれに比較して変化は少ない。そんな平湯温泉に2009年頃、新しく日帰り入浴施設「穂高荘倶楽部」がオープンした。その「穂高荘倶楽部」の3階フロアにある8つの浴室はすべて貸切となっている。
【料金】
入館料はひとり1,200円。貸切の利用はそれにプラス2,000円〜3,000円。岩盤浴付きの浴室が2部屋あり、そちらが3,000円、他が2,000円となっている。岩盤浴付きの方が値段が高いが利用時間も通常の倍の120分となっており、そう考えると60分制限である岩盤浴無しの2,000円の方が割高に感じられてしまう。
土曜にもかかわらず、まだ午前中なせいか殆ど客はいない。浴室は選び放題だったので、今回はゆっくりしたかったこともあり岩盤浴付きの部屋を選んだ。フロントで4,400円を支払い、カードキーを受取る。ん? この時は何も疑問に思わなかったが、帰ってから穂高荘倶楽部のサイトを見てみるとふたりで5,400円になる筈。なぜ安かったのか理由はわからない。
【岩盤浴付き貸切露天風呂】
割り当てられたのは「とろり」。こちらの露天風呂は岩風呂となる。もうひとつの岩盤浴付き貸切露天風呂「ゆるり」は桧の湯槽。入室するとホテルなんかによくあるようにカードキーを入れるスロットが壁に設置されていて、そこにカードキーを挿すと電気が点く仕組みになっている。
部屋に入るとまず脱衣所があり、次に岩盤浴の部屋があって、そこを通り抜けると露天風呂に出る。岩盤浴は既にスタンバってて、浴室はサウナかと思う暑さ。岩盤の上にはタオルが敷かれていたが、そのままでは熱いのでさらにもう一枚タオルを敷いて横になる。と、すぐに汗がだらだら。9月とはいえまだ夏真っ盛りの連日猛暑続き、正直なところ冬に来たなら最高に気持ちが良かっただろうなと思った。
汗をたっぷりかいたら露天風呂へ。決して広くはないし景色も良くないが、熱のこもった身体には外の空気というだけで気持ちいい。ちょうど高曇りだったので、直射日光がびしばし降り注ぐなんて状況じゃなかったことも幸いした。しかしこの時季としては湯温はもう少しぬるい方が良かったかなと、やはり寒い時季に来る方がベスト。
【翌朝まで滞在可能】
穂高荘倶楽部は入館料プラス深夜料金で翌朝9:30まで滞在が可能となっている。また、500円を追加して1~2名用の仮眠室を使うこともできる。このごろの奥飛騨は、道の駅を含め無料の駐車場には休日平日を問わず複数台のキャンピングカーが必ず滞在していて、なんとなく排他的な雰囲気を感じることもある。いっそ車中泊ではなく穂高荘倶楽部の仮眠室を使うってのもかえって気が楽なんじゃないかと、頭をよぎった。
※2021年4月30日を最後に閉館しました。