これは何年前の話です。ある混浴の温泉のことでした。僕は彼女と一緒に初めての混浴へ入った時で、その頃は誰もいないのが不安と不思議でした。でも逆にだれもいないということで、僕も彼女も体に巻いてあったタオルを湯船の外へ置き開放的になりました。
5分いや10分ぐらいたっても誰も来ない、なんか貸し切り風呂みたいに僕たちは温泉を楽しんだ。どうせなら露天風呂もあるし、もう誰も来るような雰囲気がなかったのでタオルを置いて何も隠さずに露天風呂にも入ってた。やっぱり誰も来ない。そして露天風呂の外はきれいな夕焼け、素晴らしい思い出になるはずだった。
しかし…とんでもない悲惨がおきてしまった。初めに入った風呂の脇に置いてあったタオルがなくなってたのだった。
僕と彼女はすごく不思議で探してました。そしてまた露天風呂に戻り、やっぱりタオルがなく、仕方ないからもう脱衣所に戻ろうかと思った時、シルバーのおじいちゃんがデッキブラシを持ってその混浴風呂に入ってきたのだった。もちろん僕たちは全裸。
そのおじいちゃんもおじいちゃんで、「ここの風呂は女の体をツルツルになっていいだろ?」と言って無頓着。
もちろん彼女はすごく恥ずかしかっただろう。だってそのシルバーのおじいちゃん、彼女の体をジロジロ見て、「きれいな肌になったなあ。やっぱりここの風呂のおかげだもんな」と言ってるんだからね。それから彼女も生まれて初めて僕以外の他人に体を見られてしまったことで、もう二度と温泉に行こうなんて言ってくれなくなってしまって、僕としては複雑でショッキングな話でした。