レポート | 宿泊
確か2007年前後だったと思う、地図を見ていたら湯の瀬温泉という聞いた事の無い温泉を見つけた。早速ネットで調べてみるとどうやら混浴があるらしい。しかしその頃はオフィシャルサイトはあったがブログ等で紹介された記事は皆無で、これは早速行って確かめてみねば、と思いつつあっという間に何年も経ってしまった。
で、2013年、既にネットでも多くの情報が手に入るようにはなったが、今さらながらようやく都合がついて行ってみたのだ。
昭和30年代頃までは旅館があったらしいが、その後は錦鯉の養殖に利用されるだけだった温泉が湯野瀬の湯。温度は24度しかなかったが、沸かし湯で旅館を開業したのが湯の瀬旅館。さらにいい湯を求めて掘削したところ、深度1050mで48度の泉源を掘り当て、現在の湯量豊富な湯の瀬旅館となったそうだ。
【日帰り入浴は無し】
食事付きの日帰りプランはあるが、入浴のみの立ち寄りは受け付けてない。今回は宿泊することにした。ぎりぎりまで都合がつけられるかわからなかったので、予約は前日。ネット予約での宿泊プランが前日では朝食付きと素泊りしか出てこなかったので、素泊りを選んだ。でも電話すれば二食付きでも予約できたようだ。
【風呂設備】
湯の瀬旅館には男女それぞれに内湯が二箇所ずつ、そして湯の瀬温泉を最も特徴づけている混浴の大露天風呂がある。また、混浴露天風呂は一部を暖簾で仕切って女性専用の区画が設けられている。この女性区画だけでも充分広い。露天風呂は夜間は危険があるとの判断からか、利用時間は7時から20時までと制限されている。
内湯は大露天風呂に付いているものと、他に一階にもあり、一階の内湯は24時間入浴可能。もちろんこの内湯にも入浴したが、かなり熱い湯で自分は殆ど浸かることができなかった。
【大露天風呂】
二階に上がって一番端まで行くと露天風呂がある。脱衣所は男女別にある。服を置く棚は壁の一方にあるだけなのでがらんとして大きく感じた。脱衣所からはまず内湯を通り、その先に大露天風呂がある。
露天風呂はとにかく巨大。大きさだけなら奥飛騨辺りにだってあるが、それらの露天風呂と湯の瀬温泉で決定的に違うのは深さ。場所によっては胸まであり、子供だったら足が届かない。なるほど女性側の露天出口手前に浮輪が置いてあるのも頷ける。湯槽に溜められている湯量は相当なものだろう。この大きさでも湯温はちょっと熱めを保っているのだから、48度というさほど高温でもない源泉温度からしても湧出量の多さが伺い知れる。
露天風呂には夜と朝の二度行った。夜は広さのわりに明かりが少ないのでかなり暗かった。広さと深さで夜だったら女性でも全く混浴を意識することもなさそう。昼間でも湯が透明ではあるがこれだけの大きさで尚且つ深いので、これまで行ったどの温泉よりも混浴しやすそうだなと思った。
浮輪で遊べる温泉なんて子供も喜びそうだし、カップルよりファミリーの方がずっと楽しめそう。ただふと思ったが、浮輪が女性側にしか置いてなかったのだけど、父子家庭だったら浮輪があることも気付きようがない。宿の人が気を利かせて予め男湯側にも浮輪を準備してくれるのかな?