レポート | 日帰り
信州らしい穏やかな山容に囲まれた木島平村。木島平スキー場の基部に木島平温泉がある。木島平温泉観光ホテルには、スキーなどのスポーツの後に嬉しいクアハウスまであるのが便利。
今シーズンは記録的な暖冬。この日スキー場開きを数日後に控えている筈なのに、スキー場には一切、ホントにまるっきり雪がない。この時はオープンできるんかいなと心配になるほどで、当然、温泉街にも客の姿は一人も見えなかった。なんとか1月にはオープンできたようだが、昨シーズンの豪雪とあまりにも極端。自然は厄介なものだ。
【日帰り入浴】
木島平温泉観光ホテルに入ると、ここの看板犬が元気よくお出迎え。人懐っこい犬で、この後ずっと嬉しそうにくっついてくる。客がいないためかホテルのおじさんまでがとても嬉しそうに迎えてくれたので、ああ飼い主に似るんだなと。さらには日帰り入浴料1,000円の筈が、ひとり500円にまけてくれた。
【露天風呂】
露天風呂は男女別にあり、男女それぞれの湯船の奥にある木戸を開けると混浴エリアに繋がる。湯船そのものはひと続きになっているし、様子を窺って突入できるので女性にも入りやすい。立地条件のため景観が良くないのは残念だが、湯船が大きいので開放感はそこそこ。
男女と混浴を仕切っているのは白塗りの壁。瓦葺きの狭い屋根が乗っかってて、和風っぽいというか中華っぽいというか、妙な雰囲気。そういえば露天風呂の入口には仏像が建っていた。この珍妙さが見晴らしの悪さを補って、異界情緒(変な言葉だが)を醸しているのが面白い。
【クアハウスもある】
帰りにクアハウスを強く勧められたが、こちらの予定が最終日ということもあって時間がなく辞退すると、よほどクアハウスが自慢なのか「良いのに〜」としきりに残念がるホテルのおじさん。「今度寄らせてもらいます」と後ろ髪引かれる思いでホテルを後にした。
※ホテルシェーヌ木島平と名前を変え、冬期のみの営業となったようです。水着着用の混浴露天風呂として設備は残っていますが、冬期のみの営業のため現実には運用されてないようです。