レポート | 日帰り
十和田八幡平国立公園にある、古くからの湯治場だった松川温泉。現在ではすっかり有名で、特に説明の必要もないだろう。昔はそこそこ鄙びた風情があったが、道路が整備されたためか、建物にはあまり変化がないにもかかわらず、どことなくリゾート地の雰囲気を漂わせる。
松楓荘は松川温泉に向かうと最初にある、洞窟岩風呂が有名な宿。
【人が多い】
午前中は草ノ湯探しに安比高原に行っていた為、訪問が午後になってしまい、広い駐車場には10台近い車が駐車していた。
松楓荘には洞窟岩風呂の他に、もうひとつ川沿いにある混浴の露天風呂がある。駐車場から玄関に向かう途中、ひとりの男性が橋を渡って洞窟岩風呂に行く姿が見えたので、とりあえずもうひとつの露天風呂に目標を決めて向かった。
松楓荘の玄関には数人の客がおり、露天風呂の隣にある休憩所にも数人がいたが、露天風呂を見てみると誰も入浴していない。と、休憩所にいた男性が突然ダッシュして廊下を走って行った。どうやら洞窟岩風呂に向かうようだが、おや?どうも先程駐車場から見えた、洞窟岩風呂に向かっていた男性のようだ。なぜまた向かうのか、謎。
どうも今回の旅行は謎の行動を目にすることが多いようだ。まあ、深くは考えるまいと気を取り直す。こちらの露天風呂は脱衣所は男女別になっていて、着替えの苦労はいらない。早速、露天風呂に入るため男女の脱衣所に別れた。
【混浴露天風呂】
湯船は男女で仕切られており、一部だけが繋がっている構造だ。ほぼ、男女別と言ってもいい。しかし、男側の方がより奥に張り出しているため、奥に行って振り返れば女性側は丸見えになってしまう。中途半端な作りだ。
なんてことを入浴前に確認して写真を撮っているうちに、もう数人の客が入ってきてしまった。独り占めなんて贅沢はなかなか許されないようだ。慌てて服を脱ぎ、とにかく湯に浸かる。が、熱い!熱過ぎる。湯に入れた足がすぐ真っ赤になる。ダメであった。尻を浸けることもなく、早々に退散。
【洞窟風呂】
洞窟風呂は、宿から出て川を渡った対岸にある。行ってみると、先程のダッシュの男性が入浴中。脱衣所は湯船のすぐ横にあり、隠れる衝立もない。女性には厳しい作りだ。
白濁した湯は、先程の露天より全然ぬるくて入りやすそうであったが、ちょっと先客がいると着替え難いので、断念。まあ、半洞窟といった感じで洞窟らしさはいまいちだったことと、この男性の謎な行動に少し引いてしまい、気持ちが萎えてしまったという理由もあるのだが…。
※2023年11月30日で事業停止。破産手続が開始されました。