レポート | 日帰り
白山白川郷ホワイトロードの石川県側入口にあるのが一里野温泉。源泉は、一里野温泉からさらに霊峰白山に向かって山奥に入った岩間温泉。約5kmの距離を引き湯した源泉と、さらに山奥の噴泉塔から約10kmもの距離を引き湯した源泉を混合している。
一里野温泉には石川県内最大のゲレンデを持つスキー場もあって、ペンション民宿合わせて10軒以上の宿と、一軒の日帰り温泉施設がある。「一里野高原ホテルろあん」は客室数29室で、一里野温泉の中では最大の規模。岩間温泉の山崎旅館とは姉妹館となっている。
【「ろあん」の温泉】
「一里野高原ホテルろあん」の温泉は、男女別の内湯と露天風呂の他に、露天風呂付き特別室が1室、そして総ひのき風呂の内湯と内湯の付いた岩露天風呂の二箇所の貸切風呂がある。
貸切風呂の利用は50分1,600円(総ひのき風呂)または50分2,100円(貸切岩露天風呂)。男女別の浴場と貸切風呂は日帰りでも利用が可能。日帰り入浴料は一人700円だが、貸切風呂の場合は人数にかかわりなく貸切料+500円。つまり貸切露天風呂の場合、コミコミ2,600円となる。
日帰り入浴の時間は11:00〜20:00。貸切は毎時0分の1時間毎に予約を受け付ける。到着時間にかかわらず毎時50分の入浴時間をオーバーする組があると後ろに皺寄せが行くので時間厳守。この日は平日だったが、当日朝11時過ぎに電話をして空いていたのは12時と14時のふたつだけ。紅葉シーズンということもあるのかもしれないが、直接行ってなんとかなると思わずに電話予約した方が無難。
【貸切岩露天風呂】
貸切岩露天風呂の脱衣所は、小さな洗面台は付いているが、広さは結構狭め。ちょっと窮屈感を感じながら内湯に通じる扉を開けてみると、思わず「ほそながっ!」と声が出てしまう、細長い浴室だった。その奥にある露天風呂はちょっとだけ幅広になっているが、しかし脱衣所から続く幅狭さは露天風呂もほぼそのまま同じ感じ。館内の空きスペースに無理やり貸切風呂を詰め込んだ感がある。
細長い浴室だから、内湯の湯船も小さくて、二人で入るとちょっときつめ。シャワーを備えた洗い場もあって椅子がふたつ置いてあるが、二人同時に身体を洗うのは難しそう。露天風呂の方は二人で普通に入れる大きさがあるから、内湯は一人用と割り切って考えるべきかも。
露天風呂の雰囲気はそれなりにあるが、壁が高いし屋根もあるので、景色はほぼ見えないに等しい。覗かれるかもという心配はいらない代わり、露天風呂としてはちょっと寂しい景観となってしまっている。露天の風呂を楽しむのは男女別に譲って、貸切は二人のプライベート湯みたいなノリで利用するのが良さそう。
【メイクルーム】
貸切風呂を出た廊下の斜め向かいにあったメイクルームをツレは評価していた。フェイススチーマーや美顔ローラーまであって、ずらりと並べられた小瓶がなんなのか自分にはわからないが、なかなか充実しているらしい。
※岩間温泉への途中が大規模崩落の為、引湯管が破損。温泉利用できず大浴場閉鎖中。貸切風呂を代替サービス。日帰り入浴休止中。復旧未定。少なくとも2025年以前の復旧は絶望。