レポート | 日帰り
大玉温泉にある一軒宿が金泉閣。岳温泉から大玉温泉へ向かって県道を走ると、周りは田んぼだらけで正直本当に温泉なんてあるんだろうかと思ってしまった。田んぼを見ながら温泉に浸かるってのもどうかね、とまで考えていたのだ。
しかし着いてみて安心、旅館はちょっとした森の中に建っており、田んぼに囲まれているわけではなかった。それどころか、意外に高級そうな旅館である。
フロントで受付を済ませ、早速露天風呂に向かう。内湯に向かう廊下の途中からサンダルに履き替え中庭に降り、少し歩くと脱衣所が見えた。そこそこ大きな小屋で、男女別に別れている。場所柄、野暮な観光客でごった返す事もなさそうで、なかなかいい雰囲気である。流石に山深い自然豊かな感じはしないが、奥座敷風の隠れた感じがそれなりに味わい深い。
露天風呂はそこそこ広い。湯船の半分近くまで岩で男女が遮られており、女性も抵抗感が少なそうだ。湯船の一番奥まで行くと男女両方の脱衣所が丸見えになってしまうが、女性用の脱衣所出口には扉が有り、脱衣所の中までは見えないようになっている。奥で待ちかまえている男性もいないとは限らないから、女性は脱衣所から露天風呂に出るときは注意しておいたほうが無難であろう。
他に誰もいなかったもので、写真を撮るためにあっちこっちうろうろしていたら、脱衣所の方で話し声が聞こえた。どうやらカップルのようである。こっちも何も隠さずカメラを構えてうろうろしていたので、やばいと思い女性の側が見えない位置に慌てて戻った。間一髪、男性が入って来たが、もしカメラを構えている裸の姿を見られたら、変態さんと勘違いされたに違いない。
その後この男性とまったりと話をしながら、のんびりと少し熱めの湯を楽しんだのであった。ところで、湯船の奥にもうひとつ湯船らしいものがあったのだが、これはただの池であった。間違って入らないように。
※日帰り入浴は不可となりました。