レポート | 日帰り
温川…おそらくその昔、自然湧出した温泉が川に混じり、ぬるく温かい流れを作っていたのだろう。現在はどうなっているのか知らないし確かめることもしなかったが、温泉好きなら尻の辺りがむずむずしていてもたってもいられなくなる地名だ。他に、湯川、湯滝などと聞くと、背中がもぞもぞしてしまう。
青森県の中ほど、田沢湖の少し北に温川温泉はある。雑誌でもよく紹介されているから、下の写真にある国道沿いの看板を目にした人も多いだろう。
駐車場は看板の道路を挟んだ向かい側に、結構広いスペースが用意されている。そこから歩いて看板をくぐり橋を渡ると、温川山荘がある。見ると最初どこが入口なのかわからなかったが、倉庫のような飾りっ気のない建物がそうであった。近ごろ流行りのシンプルでモダンな建築だ。
【混浴露天風呂】
露天風呂へは玄関を入って廊下を右に、そのまま外に出て階段を下りた所にある。来た時渡った橋からは、ちょうど脱衣所などがうまいこと目隠しになっており、見えそうで見えない作り。脱衣所は男女別。
脱衣所を抜けて向こう側に、2〜30人は入れそうな広い湯舟がある。
湯は透明だが、これくらい広ければ女性も入り易い方だろう。ただ、湯舟から国道が少し見えたので、木々の緑が邪魔しているとはいえ、国道からは微妙に見えているかもしれない。
【もうひとつの湯船】
この広い湯舟の他に、脱衣所の横にもうひとつ小さめの湯舟がある。広い方の湯舟のすぐ隣なのだが、ちゃんとした通路はできてなく岩を跨いで行くのもなんなので、脱衣所を通ってそちらの湯舟に移った。
しかし、脱衣所を抜けるとこれから風呂に向かってくる人はもちろん、橋を渡って宿に向かってくる人からも見えてしまうので、素早い移動が必要だ。こちらの湯は広い方よりぬるかった。
【お見送りする犬】
帰り際、駐車場へ向かう橋から、温川温泉のマスコット犬なのだろうか、犬が駆け寄ってきて付かず離れず先導してくれる。道路を横断する時には左右安全を確認して送り届けてくれる。すっかり宿の一員のつもりらしく、お客への気遣いはとても微笑ましかった。
※2014年8月20日の営業を最後に閉館しました。
※2017年10月、経営が変わり日帰りのみ再開しました。営業は11月中旬まで。旅館としても営業再開予定。
※2018年9月より宿泊も営業再開。
※2022年8月の豪雨被害により休業中