レポート | 日帰り
孫六温泉は黒湯温泉から徒歩で5分程度の距離にある(黒湯温泉の駐車場は黒湯利用者以外駐車不可)。あるいは大釜温泉からも歩いて行くことができるが、こちらのコースは少々遠い。黒湯温泉は冬季休業となるが、孫六温泉は通年営業。
【源泉は四つ】
孫六には男女別の内湯(唐子の湯)、混浴の内湯(石の湯)と露天風呂、女性専用の露天風呂、そして打たせ湯である滝湯がある。宿泊棟には風呂は無く、川沿いに湯小屋が並んでいる。源泉は4つあり、それぞれ違う湯を楽しむことができる。
【石の湯】
孫六温泉に着いてすぐ、やはり目当ては混浴ということで石の湯の湯小屋に行ってみた。扉を開けるとすぐ右側に脱衣籠が置いてあり、着替え場所はここしかないのかと思ったが、よく見れば左側に女性用露天風呂への扉があって、女性はそちら側で着替えればいいようだ。脱衣所から内湯への扉はガラス張りで、脱衣前に混雑状況が見れるので女性でも安心できる。
扉を開けて中に入り階段を数段降りた所に、コンクリで作られた湯船がある。湯は薄青白で神秘的な色だ。外から見ると温度が低そうに見えたが、以外に熱かった。湯船の横に大岩があり、窓が小さめで薄暗いため、洞窟風呂に近い雰囲気があった。
【石の湯の露天風呂】
石の湯の内湯から外に続く扉を開けると、すぐそこに露天風呂の湯船がある。こちらの湯は透明で、内湯よりも温度は低い。ここの湯船は道路側から見えているので、ちょっと落ち着かなかった。
ここから川沿いの方に少し降りるともうひとつ湯船がある。川よりも少し高い場所にあって湯船に浸かると川が見えないのは残念だが、湯船の周囲も広く取ってあるのでなかなかの開放感だ。温度もここが一番低く、長湯ができる。
不思議なことに写真を見ると、湯気がないせいなのかどこも寒々しく写ってしまっている。どこも決してぬるいなんてことはないのだが。人が入っていないと湯に動きがなく、見ただけだといまひとつそそられなかったのだけれど、入ってみればそんな印象はなくなる。
ちなみに、散策中なのかどうなのか、外には何人か人が通っていたが、実際に入浴までする人は少なかった。
※2025年4月26日にリブランドオープン。内外装を一新し、和モダンに生まれ変わりました。