レポート | 日帰り
川原毛大湯滝は、滝そのものの水流が湯となっており、流れ落ちた滝壷がそのまま湯舟になる、ダイナミックな自然の温泉。
かなり以前より温泉ファンには知らない者はいないほどだったが、数年前にどうやらNHKがこの大湯滝を放送したらしく、特別な温泉マニアでなくとも一般に周知の滝壷温泉となった。夏場の休日には、大勢の人で賑わうそうだ。
それほど観光客が集まるので、入浴は水着の着用が推奨されている。と言うより、義務に近い。
【大湯滝までは徒歩】
荒涼とした地獄地帯を臨む駐車場に車を停め、そこから川原毛大湯滝へは歩きになる。また、泥湯温泉側からだと1時間ほどの歩きとなるが、地獄地帯を散策しながら行くこともできる。ほぼ登山道の様相なので、ハイヒールやビジネスシューズは不可。駐車場からは20分ほどで到着する。
訪問した日は雨模様で、そのためラッキーなことに他には誰もいなかった。豪快な水しぶきを高く舞い上げる滝の威容、自然のスケールに圧倒される。この流れが全て温泉なんだから、たまらない。
【脱衣所】
滝の手前には脱衣小屋が完備されており、男女別の部屋に別れているので、女性でも着替えに苦労することはない。川原毛大湯滝の滝壷までは自然そのままの水路となるので、足を滑らさないように注意が必要。
【滝壷で入浴】
滝の最下段には滝壷がふたつ。かなりぬるめだが、どちらにも入浴できる。左側の滝をよじ登ると、中段にも滝壷がひとつ。ここも入浴に適しているそうだが、滑って危ないので無理はしない方がいいかも。
滝に打たれたり、滝壷でうだうだしていると笑いが込み上げてくる。カナダのナイアガラに行った時もそうだったが、船で滝壷近くに行くとずぶ濡れになりながらとにかくおかしくてたまらない状態になった。スケールの違いはあるものの、心理状態はそれに近いかも。
この日は雨のため成分が薄まっていたのか普通に遊んでいられたが、川原毛大湯滝の泉質は酸性で、本当は飛沫がかなり目に染みるらしい。目も開けていられないほどなのだそうだから、いっそゴーグルなんか持って行った方がいいかもしれない。