レポート | 日帰り
「ひらゆの森」は平湯バスターミナルのすぐ隣という好立地にあり、広い敷地を利用した大小様々な露天風呂を楽しめる、日帰り入浴施設と宿泊施設が合体したレジャー施設。人気があるらしいということは聞いていたが、実際に行ってみると平日にもかかわらず昼前にはすでに第一駐車場は満車寸前、午後早いうちには第二駐車場に車が回されていた。
開業は平成9年。元々は三井金属の保養施設があった1万5000坪もの土地を、平湯温泉組合と地元企業共同出資で購入、リニューアルしてオープン。ちょうど同年に安房トンネルの開通も重なり、急速に人気を獲得していったそうだ。その後もニーズに合わせ改築を重ね、平成19年には露天風呂付き離れ客室をオープンした。
【日帰りの料金と時間】
「ひらゆの森」には日帰りでも利用できる貸切風呂が2室用意されている。料金は貸切風呂のみの利用で一人1,000円。大浴場も利用したい場合は別途入浴料一人500円が必要となる。宿泊者優先のため日帰りで貸切が利用できるのは12時〜15時まで(受付14:30まで)と少し短め。一組45分で、オーバーしたら延長料がかかると念を押されたので、時間には厳しいようだ。宿泊者だったらチェックインからチェックアウトまでの時間、空いていれば何度でも無料で利用できる。
【貸切風呂】
貸切風呂に行くとまず無駄に広い脱衣所に驚く。恐らく保養所時代には男女別浴室だったのではないかと思われる。そうでもなければ説明の付かない広さ。浴室の中は木の板が貼られ趣があり、貸切風呂としては広めの空間。
面白いのは、元々亜鉛の製錬に使われていたという大きな鉄鍋を使用した湯槽。半分を壁で仕切り、ひとつの湯槽だが露天風呂と内湯ふたつに別けられている。景色は積み上げられた石の壁しかないから良いとは言えず、他にはない変わった造りのこの雰囲気がなければ、全くつまらない風呂になってしまっただろうと思う。
【低料金設定の露天風呂付き客室もあり】
今回は日帰りだから露天風呂付き客室は見てないが、その値段設定は魅力がある。食事別だが4名定員の離れが平日23,000円(税抜)。二人利用で一人当たり11,500円、四人家族だったら一人当たり5,750円。露天風呂付きじゃない通常の部屋は1泊2食付き平日大人一人7,500円、子供6,000円とリーズナブル。
ちなみに徒歩5分の場所にある平湯キャンプ場利用者は割引料金で入浴できる。標高1,250mにあって真夏でも涼しい避暑地でもあり、なるほど夏休み時期に混むのも当たり前か。